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時制 Tense 4 |
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2026年5月25日 皆様、KVC Tokyo 英語塾 塾長 藤野 健です。 語法についてのコラムを長期間続けて来ましたが、今回からは再び文法の解説に戻り、過去のコラムにて纏まったテーマとしては扱って来なかった内容について触れていきます。まぁ、文法の落ち穂拾いとなりますが、これは扱うテーマが<落ち穂>である事とは無関係でであり大切な内容に違いはありませんのでご注意の程を。 これ以降は、時制に関する一連のトピックスを取り扱うことに致します。大きく分けて以下の4項目、即ち最初は@時制一般についてのお浚いがてらの簡略な解説、次いで、Aいわゆる時制の一致とはどのようなものを指すのか、Bそれが行われる話法−直接話法と間接話法−のあり方とはどの様なものなのか、そして最後は、C話法にはどの様な動詞が利用され、おのおのどの様な特徴を持つのか、について一通り触れていきます。一つの意味に於いて、語法や文型、構文などの基礎を踏まえた上での更なるステップであるとも言え、特に B話法並びに C Reporting Verbs の用法解説は、いずれの文法書などでも後ろの方で扱われる項目だろうと思います。 時制については、中学英語でまずは登場する必須内容ですが、皆さん、意外や知識から抜け落ちていることもあるのではないかと想像致します。本塾長コラムにても法助動詞の時制の扱いを中心として各所で時制について扱って来ましたが、それらの復習がてらご覧下さい。その第四回目、最終回です。 『チャート式 英文法』 荒木良治、数研出版、昭和62年、改訂2版、第12章 時制の一致と話法、pp.299-311『試験に出る英文法』 森一郎、青春出版社、1971年 第7章時制、第8章直接話法間接話法 pp.119-144この2冊の基本的構成並びに(難解な)例文を幾つか参考にしていますが、塾長なりの視点から批判的検討を加え、また一部、より現代的な、或いはより正しい明確な表現となる様、書き換えたものも併記しています。https://ja.wikipedia.org/wiki/時制https://dictionary.cambridge.org/grammar/british-grammar/reported-speech-direct-speechhttps://www.eapfoundation.com/writing/references/reporting/Reporting verbs |
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英語の時制表現 4英語には多くの言語と同様に、動詞利用に於いては時制 Tense として大まかに現在形、過去形、未来形の3つが有りますが、各々に、単純、進行、完了、完了進行の4つの相 Aspect がありますので、計12個の時制表現が存在します。これらに更に仮定法の時制表現4つを加えると16個の時制表現になります。前回に続き順に見て行きましょう。------------------------------------------------------------------------仮定法時制 Conditional Tense1.仮定法過去形 Conditional Simple*現在に於ける事実では無い動作、即ち現在の仮定的動作 hypothetical actions について述べます。*法助動詞として、would に加え could, should, might なども利用します。*would, should, could, might の用法には多義性がありますので、必要に応じ副節(条件節)などから仮定法であることを明示する必要があります。*副節(条件節)の時制は過去形或いは過去完了形(時制は過去扱いです)にします。*もし〜なら今は〜なのだが、もし〜だったなら今は〜なのだがI would work abroad if I could.もし今可能なら、海外で働きたいのだが。I would travel in first class if I won the lottery.宝くじに当たったら、ファーストクラスで旅行したいのだが。She would walk to work if she lived closer.もっと近くに暮らしていたら、彼女は歩いて通勤するだろうに。If I had worked and saved up last year, I would have set off on a trip around the world now.昨年に働いて貯金していたならば今は世界旅行に出発しているのだが。*主文が would + 完了形の組み合わせですが、now が使われており、現在形、即ち現在完了形に would を加えた形と判明します。*下の過去完了形での説明をご覧下さい。He could get a dog if he wanted.彼が望めば、犬を飼うこともできるのに。2.仮定法過去進行形 Conditional Continuous*現在に於ける事実では無い進行的動作、即ち現在の仮定的進行的動作 hypothetical continuous actions について述べます。*動作が継続する期間 duration に注目し、それを強調する表現です。*副節(条件節)の時制は過去形或いは過去完了形(時制は過去扱いです)にします。*もし〜なら今は〜〜しているのだが、もし〜だったなら今は〜しているのだがI would be working now abroad if I wasn't stuck here.ここに足止めされていなければ、今頃は海外で働いているはずなのに。*正しくは if I wasn't ではなく if I were not とすべきですがこれで問題無く通じます。I would be writing emails if I was at work.職場にいれば、今頃はメールを書いているところだろう。He would be walking his dog right now if he hadn't broken his ankle.足首を骨折していなければ、今頃彼は犬の散歩をしているだろうに。If I had worked and saved money last year, I'd be living in Tokyo right now.昨年に働いて貯金していれば今は東京に住んで居るのだが。You should be unpacking the shopping I just bought.今、君は正に私が買ってきた買い物の荷解きをしているはずなのに。*ここの should は義務ではなく強い推量を表す用法です。I could be sitting on a beach in Jamaica right now.今頃はジャマイカのビーチでくつろいでいるかもしれないのに。3.仮定法完了形 Conditional Perfect*過去に於ける事実では無い動作、即ち過去の仮定的動作 hypothetical actions について述べます。*過去の事象に対する推測、可能性についても述べますが、過去の動作を仮定的に変えたいとの希望、意志も表します。ウラを返せば後悔の念を表します。*あの時は〜だったのではないか、もしあの時〜だったら〜したのだが/するつもりだったのだが/〜したかったのだがI would have worked abroad last year but I didn't get my visa.去年は海外で働こうと思っていたのですが、ビザが下りませんでした。*この文の would は過去に対する推量の意味では無く、過去に於ける意志を表します。*〜するつもりだったのだが、〜したかったのだが= If I had gotten my visa, I would have worked abroad last year.もしビザが下りていれば去年は海外で働こうと思っていたのです。I would have told John not to come.ジョンには来ないよう言うつもりでした。= I had intended to tell John not to come, but I didn't.ジョンには来ないよう言うつもりでしたがしませんでした。I would have bought that house but I couldn't afford it at that time.あの家を買いたかったけど、当時は手が出なかった。= If I'd had enough money then, I'd've bought that house.あの時、お金さえあれば、あの家を買いたかったのだが。She would have cooked a bigger meal, but she didn't know you were coming.もっと豪華な食事を作ってくれただろうけど、彼女はあなたが来ることを知らなかったんだ。*こちらは過去に対する推量の would になりますね。You should have told me! If you had, I could have gone to that concert.教えてくれればよかったのに! そうすればあのコンサートに行けたのに。(過去に対する可能性)They might have said, but I can't remember.連中はそう言ったかもしれないけど、僕は覚えていない。(過去に対する推量)------------------------------------注意: <現在完了形で表した内容が真実では無いと語る場合、即ち現在に於ける仮の話の場合>も、法助動詞+完了形の組み合わせとなり、<過去の事実では無い事に想いを馳せる仮定法過去完了形と区別が付きません>。If he hadn’t kept studying for the past three years, his grades wouldn't have improved this much.彼が今日まで3年間勉強を続けてこなかったら、彼の成績はこれほどまでに伸びて居なかっただろうに。≒ As he has kept studying for the past three years, his grades have improved this much.*for the past three years が、今日までの3年間、即ち現在時制であることから仮定法過去完了では無く仮定法過去の文であると判断します。If he had not continued studying until today, his grades would not have improved significantly.*同様に until today が現在時制であること、即ち、現在完了形に対する仮定の話であることを示します。≒ Because he has continued studying until today, his grades have improved significantly.*書き換えた2つの文の意味に関してはほぼ同様の意味合いですが、厳密には、前者が without the studying, the significant improvement would not havehappened. と、この勉強が無ければ、と強く主張するのに対して、後者は勉強が向上につながったと述べているに過ぎません。すなわち、向上をもたらした可能性のある他の要因を、明示的に排除してはいません。------------------------------------4.仮定法完了進行形 Conditional Perfect Continuous*過去に起き始め過去の或る時点まで継続している事実では無い動作、即ち過去の仮定的進行的動作 hypothetical actions について述べます。*もしあの時〜だったら〜していたのだが*動作の継続性 duration に注目する表現です。I would have been working here for longer if I had got my visa earlier.ビザがもっと早く下りいていれば、もっと長くここで働いていたはずだ。I would have been wearing my red dress if had washed it.あの赤いドレスを洗っておけば、着ていたはずだ。He would have been working in Dubai if he hadn't taken the job in London.ロンドンの仕事に就かなければ、彼はドバイで働いていたはずだ。You shoud have been feeling better yesterday.君は昨日はもう気分が良くなっていたはずだけど。(過去に対する推量)She could have been living in Japan if she'd taken a language course at university.大学で語学コースを受講していれば、彼女は日本に住んでいたかもしれない。------------------------------------注意*仮定法現在なる用語を用いる者も散見しますが、これは〜すべきの義務の念を伴う that 節の内容に関し、should を用いずに動詞原型を用いる、この100年程度前から米国で用いられ始めた用法のことを指し、本来の<仮定法>の意味合いは全く持っていません。*初学者に対し徒らに誤解を招来する用語ゆえ、これは好ましくないと塾長は考えています。 |
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次回からは話法の解説に入り、次いで時制の一致に話を進めます。 |
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