英文長文読解 短期集中 個別指導 

KVC Tokyo  英語塾

                               

































































































































































































































































































塾長のコラム 2020年8月15日  思考連結詞G







思考連結詞G



2020年8月15日

皆様、KVC Tokyo 英語塾 塾長 藤野 健です。

 思考の流れをつなぐ表現の解説の第7回目です。最終回となります。


以下参考辞書サイト:

https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/








Writing - Transitions - THEREFORE, THUS,  CONSEQUENTLY

2013/06/12 English Lessons with Adam - Learn English [engVid]

https://youtu.be/vL05g8eW10s


therefore, thus, consequently, so, hence, as a result を、formal な文中で或いは会話

中でどの様に使い分けすべきが明確に語られます。彼の英語も聞き取り易いですね。Adam

氏は hence がイヤだと言っていますが、学術論文中では普通に目にする単語です。しかし

古くさい、ちょっと構えた表現と言えば確かにその通りだと塾長も思います。






thus

・in this way こんな風な遣り方で、こんな風にして


Bend from the waist, thus. 腰から上を曲げて、こんな風に。


・with this result この結果として、斯くして〜となる

They planned to reduce staff  and thus  to  cut  costs.

 彼らは従業員数を減らし斯くして経費を削減しようと計画した。


The publishers claim that the book  constitutes 'the  first  sequential  exposition  of events and thus of the history of the revolution'.

 出版人はその本が「事件斯くして革命の歴史を一連に最初に解説」すべく構成されていると主張する。


cf.  claim

 日本語のクレームを付ける(文句を付ける)との意味は無く、権利、真実に基づいて主張する、要求する、の意味で使われますのでご注意下さい。



Thus the Romans left Britain. 

 斯くしてローマ人はブリテンから撤退した。


Exercise made us more hungry and thus  our  food  supplies  ran  out.

 運動すると余計に腹が減り、我々の食料供給は底をつくこととなった。

   

Thus, the leverage of the legislature may  be higher,  but  adaptation  by  courts   may be more efficient.

 斯くして、立法府の影響力はより高くなろうが、しかし裁判所側の柔軟な対応はより効率的になろう。


cf. adapt 新しい状況に合うように柔軟に改変する



cf.  thus far

= as far as this or until now 今までのところ、現在までは

We haven't had any problems  thus far.

 今までのところ、なんら問題は起きていません。




well

exclamation

・used to introduce something you are going  to  say,  often  to  show  surprise,  doubt,  slight disagreement, or anger, or to continue a story:

 しばしば驚き、疑い、軽い失望、怒りを示そうとして、或いは引き続き話しを続ける為に


Well, what shall we do now?

それでは次は何をしましょうか?

 

Well now/then, how are we going to arrange  things?

えぇとでは、どうやってコトを調整したら良いのでしょう?


"Who was that?" "Well, I can't remember her  name."

 あの人は誰だったの? う〜ん、彼女の名を思い出せないよ。


"He's decided to give up his job and move to  Seattle with  her."  "Well,  well  -  that's  what love does for you."

  彼は仕事を辞め彼女とシアトルに移動することにしたよ。そうかいそうかい、愛の技と言う奴だね。(you は<あなた>ではなく一般人のこと)


Well, really, that was thoughtless of him!

 なんてこと。彼は軽率たりゃありゃしない。


Oh well, never mind.

おやまぁ、気にするな。




what's more  おまけに、その上

idiom

・used to add something surprising or  interesting  to  what  you  have just said:

 言ったばかりのことに驚きや興味深いことを添える

= more importantly より大切なことには


The decorations were beautiful and, what’s  more,  the  kids  made  them  themselves.

 飾り付けは綺麗だったし、おまけに子供達が自分達で作ったんだよ。




with that  そう言って、それから

idiom

= and then, or  after doing or saying that: その行動、言動ののちに


"I still think you're wrong," he said and  with  that  he  drove  away.

 僕はまだ君が間違っていると思っている、彼はそう言うと車で去った。









 数が多く7回に分けて解説しました。耳慣れない言葉もあったのではと推察しますが、いずれも日常の硬軟取り混ぜた場で普通に使用される表現です。思考連結詞(論理接続詞+感情接続詞としておきましょう)の内、論理接続詞に関しては纏めた上で後日リストアップする予定ですが、ご自身で纏めるのも勉強になると思います。前にも触れましたが、transition  words , transitions転換語transition とは動画の場面切り替えシーンの表現作法の意味もありますので場面切り替え語と訳しても良いでしょう) なる呼称で扱われる単語やフレーズですが、これが扱う分類法や単語、フレーズについてはまだ一考の余地ありと塾長は感じています。

 受験用の英語表現の参考書は、思考連結詞−今回扱いませんでしたが逆接、譲歩等の表現を含みます−の表現形態の中から特に入試に頻出されるものを一部取捨選択したものですが、制約上どうしても断片的で寸足らずの解説となります。人間の言語を通じての思考活動にはこの様な思考連結詞が必須であり、原則的に全ての文章がこれで繋げられる事に拠り、自分が主張したいパラグラフ(主張したい1つの意味内容から構成される文のまとまり)が完成し、更には文章全体が仕上がることになります。逆に言えば思考連結詞の応用が貧弱であれば、明快な英文1つ作れません。文学的な修辞までは覚える必要はありませんが、そこそこの表現法を頭にインプットしておくだけで英文読解、英文作成が非常に楽になると思います。

 学問に王道はありませんが、受験用の単語集や語句集を機械的に丸暗記し、見通しの利かない藪の中の小道を苦しみながら場当たり的にいつまでも進むのではなく、目的地が望める幅の広い開けた道をゆったりと進むのも、物事の本筋を理解するのに大いに役立つ筈です。但し、それには集中的な努力並びに絶対的な時間が必要になり、正直なところ、塾長も受験生時代には当初は経文を唱えるが如くに丸暗記の姿勢でした。単語、熟語の一定量が頭にインプットされて初めて勉学の土台が出来るところが英語学習には確かに存在しますので、早めに暗記作業に入るのも良いでしょう。つべこべ言わずに覚えなさい、とはこのことです。大学入学以降、時間的余裕が出来た後に改めて英文表記法のおさらいをするのも良かろうと思います。

 ここまで書いて来て思い当たりましたが、実は塾長の専門とする形態学も、最初は生物の形を支配する法則性などには思いも至らず、只ひたすらに形態を観察しデータを蓄積するだけでしたが、時間が経つと背後に隠れる法則性の様なものが感じ取れる様になりますし、形態を記載する方法自体への根源的な問いかけも芽生えて来ます。まぁ、全ての勉学の基本は同じと言えることかと思いますが、塾長は方法論的な問い掛けの域に到達して始めて物事の佳境に入ったと言えるのではと考えて居ます。

 次回からは別のコラムシリーズに入ります。