英文長文読解 短期集中 個別指導 

may   might  意味と用法

KVC Tokyo  やり直し硬派英語塾

                               





















https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/
























































































































































塾長のコラム 2023年2月25日 法助動詞 modal verbs と関連表現20






法助動詞 modal verbs と関連表現20




2023年2月25日

 皆様、KVC Tokyo 英語塾 塾長 藤野 健です。

 英語表現の1つの山である条件文について既に解説しましたが、その中で will, would などの助動詞 (正式には法助動詞 modal verb と呼ぶ)が頻繁に、或いは必ずと言って良いほど登場しました。そこでこの先暫くの間は、法助動詞並びにその関連表現について深い切り込みを与えようと思います。意味用法について完全な自信を持てない方には見直しの参考に大きな力となろうかと思います。これまでに断片的に触れて来た表現も数多く含まれますが、復習がてら再確認して下さい。解説の第20回目です。will, would に関しては既に未来表現の項にて既に解説を加えましたのでこのシリーズでは採りあげません。

英国ケンブリッジ英語辞典の用例を主に参考に解説を加えて行きます。

https://dictionary.cambridge.org/

https://dictionary.cambridge.org/grammar/british-grammar/modal-verbs-and-modality

https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/modal

https://dictionary.cambridge.org/grammar/british-grammar/verbs-types

https://dictionary.cambridge.org/grammar/british-grammar/may

https://dictionary.cambridge.org/grammar/british-grammar/might

https://dictionary.cambridge.org/grammar/british-grammar/may-as-well-and-might-as-well?q=may%2F+might+as+well+








MAY or MIGHT?  2017/05/04 Learn English with  Gill ・  engVid

https://youtu.be/YND9m8q3TJ8


Is there a difference  between  "may" and "might"? These words have a  similar  meaning

and are usually used  to  talk  about  a possibility or to politely ask  for  permission.

In this lesson, you'll  learn  how  these words differ from each other and how  to  use

them correctly. I'll  teach  you  the common usages of "may" and "might" and  show  you

examples of how they  are  used  in sentences and expressions. I'll also  discuss  "maybe"

and "may be"- English  learners  and  even native speakers often get confused  with  these.


may と might は可能性について話す時や丁寧に許可を求める時に利用されますが違いは

何でしょうか?本レッスンでは正しい用法について教えます。native speaker でもしばしば

間違う maybe  とmay be の違いについても解説を加えます。






may 意味と用法




*may の文法的用法は他の  modal  verbs  と変わるところはありません。

*may の 否定形は  may  not となり、短縮形は存在しません。




may の用法


*may の意味を、〜しても良い、〜かも知れないの2つだけから類推しても、意味が取れない、或いは誤訳に通じる場合があります。以下の4つの意味用法を明確に頭に入れて下さい。

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Permission 許可


We use may to ask for, give and refuse permission.  It  is  quite  formal.

 何かをする許可を求め、与え、拒否する為に may を用いますが、大変 formal な表現です。


*相手を目の前にしての会話シーンでの遣り取りのみに利用されます


*can, could と may は全て許可を求める場合に利用可能ですが、 may  が一番 formal で丁寧で、could は can よりは formal で 丁寧です。

*may > could > can の順ですね。



asking for permission 相手に許可を求める

May I leave the room?

 部屋を離れてもいいですか?


giving permission 許可を与える

Yes, you may. You may leave the room.

はい、いいですよ。部屋を離れていいです。


refusing permission 許可を拒絶する

No, you may not. You may not leave the room.

 いいえ、してはいけません。部屋を離れてはいけません。


*may not は禁止を表します。


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Possibility 可能性


We use may to refer to weak possibility in the  present  and  future:

 現在若しくは未来に於ける弱い可能性を言う時に may を使います。

〜かもしれない


*現在に於いて〜かもしれない、未来に於いて〜かもしれない、ことを示します。未来の意味を含んでいますので、may be going to などの用法は取り得ません

*過去に〜だったかも知れない、の意味を表すには、may + 完了形を用います。この場合従節が仮定法であっても、might は使わず may のままです。

*might have done とすると、ひょっとして〜だったかも知れない、との弱い表現になります。



<未来表現>

The economy may go up or down in the next year. (I  think  both  are  possible,  the  economy going up or the economy going down. I am not  making either one a strong possibility.)

 経済は来年上下するかもしれない。(経済が上昇する、下降するの両方が可能性があると私は思う。どちらか片方を強い可能性としているのではない。)


cf. make sth a strong possibility  〜を強い可能性とする

→ consider sth to be strongly possible 〜を強い可能性があると考える。



I think I may go to the doctor today and try to  get  some  antibiotics.  (I  am not very sure yet if I will go to the doctor.)

 思うんだが僕は今日医者に行って抗生剤を手に入れるかもしれない。(医者に行くかどうかはまだ余り確かでは無い。)


I may see you tomorrow before I leave.

 立ち去る前に明日君に会うかもしれない。


The cause of the accident may never be  discovered.

 その事故の原因はけして見付からないかもしれない。


This afternoon we may see some wintry showers  over  higher  ground.

 今日の午後、高地では氷雨を見るかもしれません。


We may have to sell the house, but I hope it won't  come  tot hat.

 僕らは家を売らねばならないかもしれないがそう来ないことを願ってるよ。


cf.  come to

(REACH)

to reach a particular point or state:

 何か特定の点、状態に達する



<現在表現>

There may be other problems that we don't  know  about.

 僕らが知らない他の問題があるかも知れない。


I worry about the destructive effect that violent  films  may  have  on children.

暴力映画が子供達に与える可能性のある破壊的な(有害な)影響について私は心配しています。


There may be some evidence to suggest she's guilty,  but  it's  hardly  conclusive.

 彼女が有罪だと示す証拠があるかもしれないが、それは殆ど決定的な(確固たる)ものではない。


We'd better not interfere - she may not like it.

 僕らは干渉しない方がいいよ。彼女はそれが好きでは無いかもしれないし。



<過去表現>

The explosion may have been caused by a  faulty  electrical  connection.

 その爆発は電線の誤配線により引き起こされたのかも知れない。

= It is possible that the explosion was caused by a  faulty  electrical  connection.



<仮定法表現>(過去の起こり得なかったことの推測、もしもの話)

If the electrical cord had been faultly connected, it  may  have  caused  explosion.

 もしその電線が間違って繋がれていたら爆発を起こしたかもしれない。

= As the electrical cord was precisely connected, it  didn't  cause  any  explosion.

 その電線は適切に繋がれたので、何らの爆発も起こさなかった。


If the electrical cord had been faultly connected, it might  have  caused  explosion.

 もしその電線が間違って繋がれていたらひょっとして爆発を起こしたかもしれない。


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General truths  一般的な真実


We use may in formal writing, especially academic  English,  to  describe  things which the speaker thinks are generally true or possible. In this  case, it is a more formal equivalent of can.

 formal な文書、特に学術的な英語に於いて may を使いますが、これは話し手が一般的な真実或いは可能性があると考える時に利用します。この場合、 canのより  formal  な形となります。

 〜であり得る、〜し得る、〜出来る


*この用法の may を、〜かも知れない、と訳すと誤訳になる場合がありますのでご注意下さい。


A typical farmer’s cottage may be seen in the  Ulster  Folk  Museum.

A typical farmer’s cottage can be seen in the  Ulster  Folk  Museum.

 典型的な農民の小屋はウルスター民俗博物館で見る事が出来ます。


*いずれの文章も話し手が小屋がどこに位置するかについて普遍的な真実と信じていることを表現します。話し手は小屋がその博物館に存在し訪問者が望めばそこで見る事が出来ることを知っています。may の方がより  formal です。


上の文例の場合、may は can を意味しますので、〜かもしれない、即ち確率50%で見る事が出来る、と解釈すると間違いになります。蓋然性は50%よりは高い、とのニュアンスでしょう。


People who suffer a stroke may experience a loss  of  speech.

 発作を経験した者達は発語を失う可能性があります。(医学的普遍的事実)

 (この文例の場合、may のままで確率50%と捉える事も可能です。)

 その場合は以下に書き換え可能です。

= It is possible that people who suffer a stroke will  experience  a  loss  of speech. 


If used on delicate skin, this cream may produce  a  stinging  sensation.

 もし敏感肌に利用した場合、このクリームは刺すような感じがする場合があります。(医学的普遍的事実)

= If used on delicate skin, this cream can produce  a  stinging  sensation. (蓋然性は50%よりは高い)


cf. produce = give


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Accepting a different view or opinion 異なる見解、意見を受け入れる


We often use may to accept a different view  or  opinion,  especially  with  well, and/or followed by but:

 他人からの異なる見解や意見を受け入れる時に  may  を用いますが、特に、 well  や  but  が後に伴います。


may  well .. .but,     may . ..but,     may  well

 〜なのももっともだ、〜するのももっともだ


One month may well be too long to go away  on  holiday.

 一ヶ月は休暇に出掛けるには長すぎるのはもっともな話です。


cf. on holiday

*曜日や day で終わる言葉には前置詞 on を用います。

go away on holiday 休日に出掛ける


I may be wrong but I am going to tell the police  about  it.

 僕は間違っているかも知れないが、でもそれについて警察に話す予定です。

 (僕が警察に話に行くのが間違っている、と他の誰かが考える)


The couch may well cost more but it’s going  to  be  different.

 そのコーチには確かにもっとお金が掛かるのはごもっともなことですが、でも(今までとは)違ったものになる筈です。


*註 may well には、it is likely to 〜しそうに見える、の別の意味用法もあります


She may well not want to travel alone.

 彼女は一人で旅行したくない様です。

= She is unlikely to travel alone.

= It is unlikely that she will travel alone.



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Wish 祈りの気持を表す

formal

used to introduce a wish or a hope:

 祈りや希望を述べる表現です。


May you have a long and fruitful marriage.

 君たちが末永く実りある結婚生活を送らんことを。


may the best man/person win!

idiom

said before a race or competition, meaning that you  want  the  person  who  is the fastest, strongest, or most skilled to win or succeed

 競技、競争前に最速、最強、最熟練の者が(当然の如くに)勝利、成功して欲しいと願う文句


*真に実力の有る者がその当然のこととして勝利して欲しい、勝利すべきとの決まり文句です。競技者が互いに声を掛け合う場面なら 「正々堂々と戦おうぜ」 などと訳せるでしょう。








ESSENTIAL  ENGLISH PHRASE - might as  well  2019/02/05

Arnel's  Everyday  English  https://youtu.be/oHwCX84FDyE

Learn how to  use  the  excellent  phrase MIGHT AS WELL! Leave me  a  comment

with  an  example  of when you could use  this  phrase!


何故か日本の入試に頻出する may/might as well の表現ですが、日本人には今

ひとつ意味が取れません。今の状況に甘んじているより〜するのがまだマシだぜ、

(どうせなら)〜するのもいいんぢゃあね?の口語色の大変強い表現であり

formal  には利用出来ません。日常的に頻用されます。






cf. may as well/ might as well


*提案を行う時に may/ might as well を利用します。(ちょっと困った状況にあって)他に何かよりよい案が無い時に、最も容易で論理的な方途だとその時頭に浮かんだことを述べます。


*may/ might as well  (as not) 〜するのは〜しないのと同じかも →〜するのもいいかも


*まぁ、その状況を打破するべきアイデアをパッと述べる表現です。

 〜するのも良いかも、(どうせなら)〜するのもいいんじゃね?、〜する案、手もあるよ


共に相当に informal な表現であり、砕けた会話にはまだ良いですが  formal  なスピーチや formal な文章中では使えません。

*この点の記述が受験参考書の大半には無く、砕けた表現なのにしかつめらしく解説されています。これには驚きを禁じ得ませんね。


might  as  well の方がより普通に利用されます。

*否定文は may/ might as well not do の形を取ります。〜しないのも良いかも


* OED 2nd edition の as well の項に

With may, might, had, etc., implying the equivalence  or  equal  result  of  one action in comparison with another.

 may, might, had その他を伴って、もう1つのものと比較して或る1つの行動が同等である、或いは等しい結果をもたらすことを意味する、とあります。即ち、〜するのと同じだ、同じぐらいかも、の文字通りの源義です。現在用法ではこれから意味が派生して、〜してもいいかも、との1つの提案表現としての比重を高めて来たとも言えそうです。


*<何もせずに居る>のと<こうするのもいい>が同じなら<こうする>のがもっと良かろう、と解釈するのは無理強いで、どちらが良いの比較を表すのでは無く、1つの提案を基本的に示す表現です。まぁ、してもいいし、しなくてもいい、の may の源義そのものです


You might as well get a taxi from the station. It’ll bequicker  than  me  coming in to get you.

 (只待っているよりは)駅からタクシーに乗るのもいいんじゃね? 僕が君を拾いに来るよりもその方が速いと思う。

cf. than me coming = than my coming

 (動名詞の意味上の主語を加える場合、代名詞であれば所有格或いは目的格を添えます)


What time does the film finish?

 この映画は何時に終わりますか?

I think it’s ten o’clock.

 10時だと思います。

Uh-huh. We may as well eat in town before it,  then.

 うわぁ。それじゃあ(待っているよりは)事前に街で食べるのもいいんじゃね?。

≒ It would be better for us to eat in town before it,  then.  (than  to  wait for it to finish)





cf. may/ might as well do A as do B

 AするのはBするのと同じだ、Bするのと同様Aするのも良い、Bする手もあるがAする手もある


*日本の受験参考書また web 解説記事にはこの用例がおきまりの如くに登場しますが、Cambridge dictionary には用例が掲載されていません。死語になりつつある表現なのかもしれませんね。


*以下昔の参考書からの記述 (数研出版 チャート式英文解釈 鈴木進、昭和51年)


Friend ship is a vase, which, if it is cracked by accident,may  as  well  be broken at one.

友情は花瓶のようなもので、ふとしたことでひびが入った時には、いっそすぐ壊してしまう方が良い。


との和訳が添えられていますが、すぐ壊してしまう方が良い、ではなく、すぐに壊してしまう手もある、すぐに壊してしまうのも良い、と1つの提案を行うように訳すのが正しいだろうと思います。



*因みに上記参考書には、might as well do A as  do  B の場合は、A,B共に実現不可能な文言を述べるとありますが、英語圏の web 上にこの様な記述を見つける事が出来ません。


同じくそこからの引用:

You might as well throw your money into the sea as  lend  it  to him.

 君の金を彼に貸すのは、海に捨ててしまう様なものだ。→彼に金を貸すならいっそ海に捨ててしまう方がマシだ。

の和訳が添えられていますが、矢印以下は意訳と言えるでしょう。


字義通りに訳せば

 君は彼に金を貸すのも良いし同様に金を海に捨てもよかろう。→彼に金を貸しても良いし、海に捨てても良い。

彼に金を貸すのも海に捨てるのも結果は同じだ、金が返ってこないのは同じだが君の好きにしたまえ。

 です。


*この表現も上記 OED の定義 (と言うより字義通りの定義)に倣えば、AするのはBするのと十分に同じかもしれない、の意味ですが、(碌でもない) BするぐらいならまだAする方がマシ、との参考書サイトの A>B の比較表現としての記述はおそらく踏み越えすぎた解釈でしょう。


*持って回った曖昧性を含む表現であり、文学作品には許されるとしても契約文書などには全く利用出来ません。


*動作の好みを比較するなら would rather do A than  do  B、 prefer to do A to do B、 BするよりAする方が良い、などにキチンと置換すべき表現でしょうね。




may I ask

idiom

used in questions to show disapproval: 質問の際に同意出来ないの意を示す、お尋ねしますが、お尋ねですが


What, may I ask, was the point of repeating the  tests?

 お尋ねしますが、その試験を繰り返したことの利点は何だったんですか?(試験を繰り返したのは無駄だったのではないか)


might I ask/inquire/know

idiom   formal

used in questions to show disapproval by being more  polite  than is expected:

 may I ask の更に丁寧な表現になります。ちょっと宜しいですか? 


And what are you doing in there, might I ask?

 ちょっとお尋ね致しますがそこで一体何をされているんですか?(止めて欲しいのですが)