KVC Tokyo  やり直し硬派英語塾

英語長文読解 短期集中 個別指導 

                             




塾長コラム記事




英語塾開設のご挨拶

2019年4月1日















 塾長のコラム (順次掲載版) 


2022年 7月〜12月分 (テキストのみ)




*時系列でそのまま上に追記しています。 

*PCサイトの、塾長コラム一覧リストより、フルバージョンの記事にアクセス出来ます。どうぞご覧ください。

*フルバーションの記事の改訂部分がこのテキストバージョンには反映されていない場合があります。

* ソフトのバグに拠り、単語同士がくっついてしまう問題が発生しています。フルバージョンの記事をご参照ください。







時間を表す表現 未来G




2022年8月15日

皆様、KVC Tokyo 英語塾 塾長 藤野 健です。

 時間を表す表現について扱います。時間に関する多様な表現がすぐに脳裏に思い浮かぶまでになると、英語の表現の幅が格段に豊かになると思います。時間の流れの中で生きている我々には、時間に関する様々な表現は寧ろ身に付けるべき必須の表現であるとも言える筈です。現在、過去、未来、期間、特定の時まで、特定の時、timeを使った表現などに分け、解説して行きましょう。膨大な量が有りますので数ヶ月連続しての長丁場となります。未来に纏わる表現の第8回目です。

英国ケンブリッジ英語辞典の用例を主に参考に解説を加えて行きます。


https://dictionary.cambridge.org/

https://dictionary.cambridge.org/grammar/british-grammar/future

https://dictionary.cambridge.org/grammar/british-grammar/future-other-expressions-to-talk-about-the-future

https://dictionary.cambridge.org/grammar/british-grammar/future-be-going-to-i-am-going-to-work

https://dictionary.cambridge.org/grammar/british-grammar/future-present-continuous-to-talk-about-the-future-i-m-working-tomorrow


https://continuingstudies.uvic.ca/elc/studyzone/410/grammar/410-expressing-the-future




present  simple  to talk about the future


 現在形を用いた未来表現



*現在形で未来を表す用法とは、事実であるがゆえに、或いは明確で定まったスケジュールや時刻表があるがゆえに、確実である未来の出来事について話す用法です。


*スケジュールされた会合、時刻表に基づく交通機関の発着などの表現に多く利用されます。

*その意味で<時刻表未来>とでも呼称出来るでしょう。


*未来を示す時間表現と共に利用されます。それが無ければ単なる現在形(現在に於ける習慣、常態を意味する)と区別が出来ませんね。


*be going to do や be doing との意味合いの違いにご留意下さい。


*未来に関する確かさの度合いですが、 (will)  <   (be  going  to)   < (be doing +未来時間表現)  < (do + 未来時間表現)、の順で未来に対する確定性が高まります。〜するだろう、から、、〜するつもりだ、〜の段取りとなっている、時刻表で確定している、への推移ですね。


*日本語では現在形+未来を表す時間表現で未来を表現します(例: 僕は明日は学校に行く、−思いついての意思表示なのか単純な未来予告なのか不明)が、英語の現在形+未来時間表現の用法は、確定している未来を表す点に於いて日本語と一致するものではありません。



Her birthday falls on a Friday next year.  (a  known  fact  about the future)

 来年は彼女の誕生日は金曜日に当たるね。(未来についての知られた事実)


She has her driving test next week,  does  she?  (a  fixed  arrangement)

 彼女は運転免許試験を来週受けますよね?(定まった段取り)


The train arrives at 20.12. (a timetable)

 その列車は20:12に到着します。(時刻表に基づく)


What time does their flight to Seoul leave?  (a  schedule)

 彼らのソウル行きの便は何時に離陸しますか?(スケジュールされている)


The meeting is in the boardroom. It begins  at  10:00.

 ミーティングは会議室で行われる。10時に始まります。(スケジュールされている)




過去に於ける未来表現

Future  in  the  past




*過去の時点に於いては未来であったことを表現する方法があります。

*この場合、現在形の文章の動詞或いは助動詞を過去形に、或いは過去完了形へと時制を過去に向けてワンステップズラします。どうと言う事はありませんね。

*逆に、意味の取りにくい過去或いは過去完了の文章に出くわした際は、現在形に一度時間を巻き戻して理解すると良いでしょう。


The last time I met her, she was leaving for  a  new  job  in  Italy  the following day.

 僕が最後に会った時には、彼女はその翌日にイタリアでの新たな職を求めて出発する予定だった。

 (she is leaving を過去形にする)

= The last time I met her, she was planning  to  leave  for  a  new job in Italy the following day.


cf.  be  doing  + 未来表現 =  be  planning  to  do  〜する計画、予定、段取りである。


They rang to say they would be with us  by  ten  o’clock  but then their flight was cancelled.  

 彼らは10時までに我々に合流するだろうと電話で言ったが、その後に彼らのフライトはキャンセルされてしまった。(だから合流出来なかった)

 (They will be with us を過去形にする)



(小説を書いていた部屋について或る小説家が書く)

I saw the house that I was to live in for the  next  six  months.

 私は次の半年を住むことになっていた家を見た。

 (I am to live in this house を過去形にする)


cf.  be  to  do 〜することになっている、〜する運命だ


He said he was going to see the match but  it  was  cancelled.

その試合を見に行くつもりだと彼は言ったが、その試合は中止された。

(He is going to see the match を過去形にする)

= He said he was intending to see the match but  it  was  cancelled.


cf. ここの  be  going  to  do  =  be  intending  to  do 〜するつもりである




未来完了表現

Future  perfect  simple




*出来事、事象が未来のある時点で、〜し終わっている、終わることを表現します。〜することになる、〜し終えることになる、〜してしまっている


*未来のある時点からそれ以前を見返しますが、 by  tomorrow  明日までに、 for  three  years  三年間、と言った時間表現と共に使うのが普通です。


*現在完了の文章中に will を挿入するだけです。

*主語が I と we の場合は will ではなく、shall  を使うのがより  formal です。他の主語に関しては全て will を使います。



Do you think she’ll have seen the doctor by  four  o’clock?

 彼女が4時までに医者の診察を終えて居ると君は思うかい?


Next month my parents will have been  together  for  thirty  years.

 来月で僕の両親は30年間共に過ごしていることになる。


At the end of this month, they will have been  in  their  house  for one year.

 今月の末に、彼らは彼らの家に1年間居る(居た)ことになる。


Next month I will have worked for the company  for  six  years.

 来月で私はその会社に6年間勤務したことになる。


I think they’ll have got there by six  o’clock.

 彼らはそこに6時までに着いていると僕は思うよ。


Won’t she have retired by the end of the year?

 その年の年末までに彼女は職を辞さないのか? (Will  she  not have retired? の方がより一般的)





未来完了進行形表現

Future  perfect  continuous





未来のある時点での出来事、事象の長さを強調する表現です。


未来のある時点からそれ以前を見返し、活動や出来事の持続時間  duration  が長いことを強調します。


 (未来の或る時点で)ずっと〜しているだろう、〜していることになる


*現在完了進行形の文章中に will を挿入するだけです。

*主語が I と we の場合は will ではなく、shall を使うのがより  formal です。他の主語に関しては全て will を使います。

*しかし、疑問文としての Shall I, shall we 並びに  shan’t  I,  shan’t we の形が使用されることはほとんどありません。

 (これは、〜しませんか、の提案を表す表現になります)



In September the head teacher will have been teaching at the school for 20 years.

 9月には、教頭はその学校で20年間教えていることになります。


In September, she will have been living in  France  for  a  year.

 9月には、彼女はフランスに1年間住んでいることになります。


I will have been studying English for three  years  by  the  end of this course.

 この課程の終わりまでに僕は英語を3年間勉強していることになる。


We’re late. I think they’ll have been waiting  for  us.  We’d better go.

 僕らは遅れている。彼らが僕らを待っていることになるのではと思う。行かないとマズいぜ。


cf. had better do 〜しないとマズい。









時間を表す表現 未来F



2022年8月10日

皆様、KVC Tokyo 英語塾 塾長 藤野 健です。

 時間を表す表現について扱います。時間に関する多様な表現がすぐに脳裏に思い浮かぶまでになると、英語の表現の幅が格段に豊かになると思います。時間の流れの中で生きている我々には、時間に関する様々な表現は寧ろ身に付けるべき必須の表現であるとも言える筈です。現在、過去、未来、期間、特定の時まで、特定の時、timeを使った表現などに分け、解説して行きましょう。膨大な量が有りますので数ヶ月連続しての長丁場となります。未来に纏わる表現の第7回目です。

英国ケンブリッジ英語辞典の用例を主に参考に解説を加えて行きます。

https://dictionary.cambridge.org/

https://dictionary.cambridge.org/grammar/british-grammar/future

https://www.merriam-webster.com/dictionary/will

https://www.merriam-webster.com/dictionary/shall

https://dictionary.cambridge.org/grammar/british-grammar/future-be-going-to-i-am-going-to-work

https://dictionary.cambridge.org/grammar/british-grammar/future-present-continuous-to-talk-about-the-future-i-m-working-tomorrow

https://dictionary.cambridge.org/grammar/british-grammar/future-present-simple-to-talk-about-the-future-i-work-tomorrow


https://continuingstudies.uvic.ca/elc/studyzone/410/grammar/410-expressing-the-future

https://www.englishgrammar.org/verbs-progressive-forms/




present  simple to talk about the future


 現在進行形を用いた未来表現



be doing

 未来表現


*現在進行形は一種の未来表現を取り得ます。

*既にそうすることを決定、決心しており、通常は既に計画を建てていることや(第三者を交えて)既に段取りを作っている未来を語る時に利用する表現です。

 〜する段取り、計画だ、予定だ


*be planning to do, have a plan to do に書き換えられます。


*既決の計画、段取り、予定について述べる表現ですので、未来についての思いついた事を述べるものではありません。

*近未来に限定せず、確定していることであれば、離れた未来でも利用可能です。


*未来時間表現を必ず伴います。これが無ければ只の現在進行形表現になってしまいます。即ち一般的な現在進行形とは、未来を表す用語が添えられていることで区別可能です。


*他に未来表現としては現在形で未来を表す用法もありますが、これは、事実であるがゆえに、或いは明確で定まったスケジュールや時刻表があるがゆえに、確実である未来の出来事について話す用法で、スケジュールされた会合、時刻表に基づく交通機関の発着などの表現に多く利用されます。これも未来時間表現を必ず伴います。


*即ち、(will)  <  (be going to)  < (be doing +未来時間表現) < (do + 未来時間表現)、の順で未来に対する確定性が高まります。〜するだろう、から、、〜するつもりだ、〜の段取りとなっている、時刻表で確定している、への推移ですね。



(ロックミュージックグループのツア−計画ついての会話)

The band is visiting Denmark next May.

 バンドは次の5月にデンマークを訪問する段取りです。

= The band is planning to visit Denmark  next  May.


I am taking the train to Paris tomorrow.

 僕は明日はパリ行きの列車に乗る予定だよ。

= I am planning to take the train to Paris tomorrow.


Are you going to Maggie’s party tonight?

あなたは今夜マギーのパーティに行く予定?

= Are you planning to go to Maggie’s party tonight?

= Do you have s plan to go to Maggie’s party tonight?


I’m going to the shops. Do you want anything?

 私はその店に行く予定だけど何か欲しいものがある?


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注意:

 繰り返しますが、単に未来について予告  predict  する場合には  be  doing  は利用出来ません。この表現を使うには、〜する段取り、計画だ、の意味を持つ必要があります。単純な未来予告を表す場合には   be  going  to  do (近い未来を根拠に基づいて言う)或いは  will (根拠の薄い遠い未来)を利用します。


◯ You will fail the exam unless you study hard.

 一生懸命勉強しないなら君は試験に落ちるだろう。(will で根拠の低い遠い未来を示す)


◯ You’re going to fail the exam unless you  attend  more  classes.

 もっと多くの授業を受けないと君は試験に落ちるよ。(be going to do で根拠のある近未来を示す)


× You’re failing the exam, unless you  study  hard.

この文は以下に書き換えられ

=  You're planning to fail the exam, unless  you  study  hard.

 君は試験に落ちることを計画している、となってしまい意味がおかしくなります。



◯ I think it will rain.

(根拠が無いけど)雨が降ると思う。


◯ It’s going to rain again soon.

 すぐにまた雨が降るよ。(雲がどんよりと黒いなどの根拠が有って言っている)


× It’s raining again soon.

= It's planning to rain soon.

これだと、すぐにまた雨が降る計画だ、段取りだ、となってしまい、奇妙な文となります。


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was doing

*過去に抱いていた計画が変更したかもしれないことを表します。


You’re not staying out in this rain, are you?

 この雨の中を外で過ごす計画じゃあないだろう?


Well I was staying out, yes.

 いや、そうする計画だったんだが。(そうする意図があったがその後気持が変わっている可能性がある)




present  continuous  現在進行形とは




文法


*ここで現在進行形についてざっと触れておきましょう。


*進行形を取れる動詞と取れない動詞があります。

*基本的に、動作では無く状態を表す動詞は進行形が取れません。状態とは時間的に継続する意味を元々含んでいますので意味が重複してしまいますね。


Verbs Not Used in the Progressive

 進行形の取れない動詞


a. 感情や態度を表す動詞    like, prefer,  appear,  seem,  want,  wish,  look, love, hate, appreciate, dislike, need,

                                    agree, deny,  astonish,  disagree,  satisfy,  impress,  please,  promise  surprise, concern

b. 所有を表す動詞       possess,  belong,  own,  have,  owe,

c. 感覚に関連する動詞       smell, see,  hear,  taste,  feel,  sound

d. 精神活動に関する動詞   forget,  remember,  understand,  know,  believe, mean, recognize, think, suppose,

                  doubt, imagine,  realize,  recognize

e. その他の動詞        consist, depend,  fit,  involve,  lack,  matter, weigh etc.



*上記動詞でも意味の変化に伴い進行形が可能となる動詞、或いは絶対に不可となる動詞が存在します。



I have been having a headache since  last  night.

 私は昨夜からずっと頭痛がしています。

 (状況の継続を強調して表す)

 (I have had a headache since last night.で可)


I feel you are making a mistake.  

 あなたは間違っていると僕は思う。

 (感じる、ではなく   have  an  opinion の意味の時は進行形不可)


She looks like she is rich.  

 彼女は金持ちそうに見える。

 (見る、ではなく、〜に見える  seem  の意味の時は進行形不可)


He weighs 70 kilos.  

 彼は70kgの重さです。

 (重さを持つ have  weight の意味の時は進行形不可)


I have been meaning to write her.  

 私は彼女に手紙を書こうと意図してきた。

 (意図する  intend の意味の時は進行形可)


I'm sorry. Miss Jones is seeing a  client  at  the  moment.  

 済みませんがジョーンズさんはただ今顧客と面会中です。

 (面談しているの意味の時は進行形可)



I see what you mean.

 あなたの言いたいことが分かります。

 (見る、ではなく  understand  理解するの意味の時は進形形不可)


You will be hearing from my attorney!

 あなたは私の弁護士から話を聞くでしょう。

 (接触する  contact  の意味なので進行形可)




現在進行形の意味用法


*幾つかの類似した意味用法があります。


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@ Events  at  the  time  of  speaking

 話している時に進行している出来事について話す表現です。


I’m cooking now so (that) it’ll be ready  in  about  half  an  hour.

 約30分後に準備出来ているように今調理しているところよ。


She’s pressing the button but  nothing  is  happening.

 彼女はボタンを押しているのだが何も起きていない。


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A Temporary  states

 話している時に真実である一時的な状態について話します。


Her mother’s living with her at the  moment.  She’s  just  come  out of hospital.

 彼女の母親は今は彼女と一緒に住んでいる。退院したばかりなんだよ。


Who’s looking after the children  while  you’re  here?

 君がここにいる間は、誰が子供達の面倒を見ているの?


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B  Repeated  temporary  events

 繰り返される一時的な出来事について話します。


繰り返されたり規則正しいがそれは一時的であると信じる行動を描写するのに使われます。


I’m not drinking much coffee these  days.  I’m  trying  to  cut down.

 この数日は僕はあまり珈琲は呑んでないよ。止めようとしているんだ。


She’s working a lot in London at  the  moment.  (She  doesn’t usually work in London.)

 彼女は今はロンドンで働いている。(彼女はいつもはロンドンで働かない)


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C  Change

 徐々に(断続的に)変化することについて話します。


They’re building a new stand at the  football  ground.

 彼らはサッカー場に新たな客席を建設中です。


Maria, 37, is getting better and  doctors are  optimistic  she  will  make a full recovery.

 37歳のマリアは良く成りつつあり、完全に回復するだろうと医者達は楽観視しています。


cf.  be  optimistic  that  〜だと楽観視する


Recent evidence suggests that the  economic  situation  is  improving.

 最近の証拠は経済状況は改善しつつあることを示しています。


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D  Regular  unplanned  events

 計画されていないが常に起きる出来事


always,  constantly,  continually や  forever などの (頻度を表す) 副詞と共に、規則正しいが計画されていない、多くは望まれない出来を描写するのに使われます。

*不平、不満を表す表現ですが例外もあります。


My wife, she’s always throwing things out.  I  like  to  keep  everything.

 私の妻はいつも物を捨てるんだよ。僕は全部取っておきたいのに。


I’m constantly spilling things.

 私は決まってものをこぼしてしまう。


She is always doing her best to help  others.

 彼女は他人を助けるために常に最善を尽くしている。


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E  Plans  and  arrangements

 これも上にも触れましたが、既に作られている計画や段取りについて未来のことを語ります。

= be planning to do,  have a plan to do

〜する計画だ、段取りだ、予定だ


*原則として未来を表す用語が伴います。


We’re moving to Cambridge in July.

 7月に我々はケンブリッジに引っ越す計画です。

= We’re planning to move to Cambridge  in July.


*未来の時間表現の伴わない場合、We’re  moving  to  Cambridge. だと、我々は今ケンブリッジに引っ越しているところです、の意味になります。


Sarah isn’t taking Rory to football  training  later.  She  hasn’t  got  the  car  tonight.

 サラはロリーをあとでサッカーの練習に連れていく予定はありません。今夜車がありません。


hasn't got = doesn't have


Aren’t you playing tennis on Saturday?

 土曜はテニスをしない計画なの?

→土曜はテニスを計画してないの?

Yes, I am.

 いや、するよ。








時間を表す表現 未来E



2022年8月5日

皆様、KVC Tokyo 英語塾 塾長 藤野 健です。

 時間を表す表現について扱います。時間に関する多様な表現がすぐに脳裏に思い浮かぶまでになると、英語の表現の幅が格段に豊かになると思います。時間の流れの中で生きている我々には、時間に関する様々な表現は寧ろ身に付けるべき必須の表現であるとも言える筈です。現在、過去、未来、期間、特定の時まで、特定の時、timeを使った表現などに分け、解説して行きましょう。膨大な量が有りますので数ヶ月連続しての長丁場となります。未来に纏わる表現の第6回目です。今回は言語学的な話にいささか掘り下げて考究してみましょうか。

英国ケンブリッジ英語辞典の用例を主に参考に解説を加えて行きます。

https://dictionary.cambridge.org/

https://dictionary.cambridge.org/grammar/british-grammar/future

https://www.merriam-webster.com/dictionary/will

https://www.merriam-webster.com/dictionary/shall

https://dictionary.cambridge.org/grammar/british-grammar/future-be-going-to-i-am-going-to-work

https://dictionary.cambridge.org/grammar/british-grammar/future-present-continuous-to-talk-about-the-future-i-m-working-tomorrow


Oxford English Dictionary  2nd.edition on CD-ROM


https://d1wqtxts1xzle7.cloudfront.net/41675979/masterpaper-libre.pdf

The Grammaticalization of be going to in Late Modern English  A Corpus-Based Analysis

Sara Budts


The Present of the English Future: Grammatical Variation and Collocations in Discourse

Rena Torres Cacoullos & James A. Walker, Language 85(2), 2009




be going to 表現の成立と意味の変遷




be going to: いつ登場したのか?


OED の記述


OED 2nd.edition の go の項には100程度の膨大な量の説明項目が並んで居るのですが、その第47番目b の項に以下の記述が有ります:


b.

going to (with active or pass. inf.): on the way  to,  preparing  or tending to. Now used as a more colloquial synonym of about to, in the auxiliaries  of idiomatic compound tenses expressing  immediate  or  near futurity. Cf. F. je vais. (to be) just going to: (to be) on the point of (doing so and so).


be going to (能動或いは受動の不定詞を伴って): 〜の途中にある、準備している、意図しているところだ、の意。極く近接した或いは近未来を表す慣用的な複合的時制表現の助動詞的用法に於いて、be about to のより口語的な同義語として現在使用される。フランス語の je vais = I go を参照せよ。to be just  going  to で on the point of  (doing やその他) 今正に〜するところだ、の意。


とあります。意外や記述はこれのみであっさりしていることに逆に驚かされてしまいます。


古い用例として


1482 Monk of Evesham (Arb.) 43 Thys onhappy  sowle. .was  goyng  to be broughte into helle for the synne and onleful lustys of her body.

= Your unhappy soul...was going to be brought  into  hell  for  the sin and unbelieving lusts of her body.

= Your unhappy soul...was about to be brought  into  hell  for  the sin and unbelieving lusts of her body.

 汝の不幸な魂は... 彼女の肉体に対する不信心な色欲と罪に拠り今にも地獄へと連れ去られようとしていた。


1672 Lady M. Bertie in 12th Rep. Hist. MSS.  Comm . App.  v.  26, I believe next news I heare will be that you are going to be married.

 次に私の聞く知らせはあなたが結婚するつもりだとの報せであることを信じます。


 などが掲載されており、遅くとも15世紀からのものが記録されています。




be going to: どの様な過程で派生したのか?


 will と going to の実際の利用形態について統計的に調査した論文

The Present of the English Future: Grammatical  Variation  and  Collocations in Discourse

 英語未来表現の提示: 文法的変異と会話表現

Rena Torres Cacoullos & James A. Walker,  Language  85(2),  2009

 に拠ると、


Each of the grammatical constructions used to  express  future  temporal reference in English entered at different points in the history of the  language. The earliest option was the simple  Present,  as  illustrated  in (2a), with the development of the Progressive in Early Modern English  making a second variant available. The modal  construction  with  will developed out of a verb of desire (< Old English willan ‘want’) between Old  and Middle English (2b), and the periphrastic  construction  with  going to grammaticalized from a verb of motion in a purpose- clause  construction  beginning in the 15 -16th centuries  (2c)  (Royster  & Steadman 1923/1968, Danchev & Kyto 1994).

 英語の未来時間表現を構成する文法は、最初期には単純現在で表したが、初期近代英語の発達に伴い第2の選択肢として欲望を表す動詞 (古英語のwillan= want)から法助動詞 will が発達した。回りくどい表現の going to が、15,6世紀に目的節に於ける動作の動詞から文法化された。

 とあり、 going to の例文としてOED のものが取り上げられています。


以下上記記述内の例示です:

(2a) has flotmenn cumad and |oe cucenne  gebindad ...(Hml. S. 32, 70, 77 Toller 1921:227)

‘These seamen (will) come and (will) bind the  living ... ’

(2b)   Hwyder wilt |ou gangan? Min Drihten, ic  wille  gangan to Rome. (971; Blickl. Hom. 191; Oxford English Dictionary)

‘Whither wilt thou go? My Lord, I will go to  Rome.’

(2c)   Thys onhappy sowle.. .was goyng to  be  broughte  into  helle for the synne and onleful lustys of her body.(1482 Monk of Evesham (Arb.) 43;  Oxford English Dictionary)


*上で、will が 欲望を表す古動詞の willan に由来するとされて居るのは確実ですが、この動詞は desire, wish に近く、実は want とは繋りはありません。動詞  want は元々は、何かが不足する、足りないの意味ですが、それが足りないものを供給する。充足する、の意味、即ち、〜が欲しいの意味が派生したと考えるべき動詞でしょう。まぁ、意味的に want to do ≒ will do とするのは間違いでも無く、前コラムにて触れた

What do you want to be when you grow old?

≒ What will you be when you grow old?

 であり、when 節は to 不定詞 to be に掛かるのでは無く want to be 全体に即ち will be に掛かるから文法的に問題は無い、と主張することも出来ますね。


 この論文の一節

The basic discourse function of futures is  prediction  by  the speaker. Two future grammaticalization paths, one from constructions expressing  agent-oriented modalities of desire or obligation  and  another  from allative movement verb constructions (the go-future), recur across  languages independently of genetic  relatedness  (Bybee  et  al.  1994, Heine & Kuteva 2002). An intermediate stage of intention, especially of  first person subjects, is proposed for both desire and movement futures (Bybee et al. 1994:254-270). Multivariate models of synchronic variation  can help identify the cross-linguistic features  of  grammaticalization  paths. For example, absence of co-occurring temporal adverbials  probabilistically favors the go-future, whether  in  alternation  with  the modal (obligation)-origin future in French (Emirkanian & Sankoff 1985:194)  and Spanish (Blas Arroyo 2008:94) or in  alternation  with  the futurate Present in Portuguese (Poplack & Malvar 2007:153). Interrogatives  also favor choice of the go-future in Spanish  (Blas  Arroyo  2008:103)  and Portuguese (Poplack & Malvar 2007:151-2).5 If we find similar results  in other languages, as in the English variety  studied  here,  these effects could be interpreted as evidence for a cross-linguistic  grammaticalization path for the go-future, rather  than  being  a  reflex of the trajectory of other future forms with which it alternates, or  attributable to other language-particular considerations.


 未来を標識する基本的機能は話し手に拠る未来予告であり、これは2つの文法化の道を辿って得られた。1つは、欲望や義務の主語指向の法助動詞を表す造りから、他は方向性を持つ運動を表す動詞の造り (go- 未来)からのものだが、系統的関連性とは独立して言語を超えて発生している (Bybee et al. 1994,Heine & Kuteva 2002)。特に第一人称の意図を表す中間段階は、欲望と動作の未来両者に対してのものと提唱されている (Bybee et al. 1994:254-270)。同時代のこれら変異を多変量モデルで解析することは、言語横断的な文法化の道を見出すのに役立ち得る。例えば、共起する時間副詞が備わらない場合は、フランス語 (Emirkanian & Sankoff 1985:194)での及びスペイン語 (Blas Arroyo 2008:94) での法表現 (義務の念) 起源の未来形への言い換え表現があろうとも、或いは、ポルトガル語での未来現在形への言い換え表現 (Poplack & Malvar 2007:153) があろうとも、おそらく go- 未来の方を好むだろう。疑問形も同様にスペイン語 (Blas Arroyo 2008:103)  とポルトガル語 (Poplack & Malvar 2007:151-2)では go- 未来形の方が好まれる。もし仮にその他の言語に於いて本論文で研究される英語での表現形態とよく似た結果を見出すならば、それらの結果は、他の言語固有のものであると見做したりそれに取って代わるものであると考えられる他の未来表現形の文法化の道筋ではなく、言語横断的な go- 未来形表現の文法化への道を示す証拠として解釈可能であるかも知れない。(塾長訳)



*直訳すると意味不明になりますので適宜日本語を補って訳しましたが、哺乳動物学を専門とする塾長にも言わんとする意味は理解出来ました。比較言語学的な手法を通じて、法助動詞として成立した will −これも元は動詞−と、方向を示す動詞 go 由来の go-未来形の各々の派生の道筋を探ると面白いよと、鹿爪な文章で述べている訳ですね。しかし、言語の系統に拠らずに go-未来形が発生するとの指摘もありますが、同根であるインドーヨーロッパ語族の中で綿密な実証的な仕事をするのがメインとなりそうですね。


*日本語の場合は、go- 未来形としての一般的話法は無く、動作の概念から卒業出来ていません。但し、下記の<参考:フランス語の未来表現>に述べる様に<来し方、行く末>なる動作の意味を捨てた表現は存在します。


*毎度申し上げますが、ヨーロッパの言語同士間で似た様な発想、似た様な文法構造を保持しており、それらの話者が英語を習得するのはいとも容易なことであるのが理解出来ます。学校に進学できる程度の知能があれば少しの練習で皆英語が話せるようになる訳です。


*日本語、また文法的によく似ているいわゆるアルタイ語族に於ける時制表現、特に未来表現の揺れ動きとその歴史的発達に関してどなたか論文化しているのではと想像しますが、ご存知の方が居られましたら塾長までご連絡戴けると嬉しいです。




be going to: どの様な過程で意味が変化したのか?


 ルーヴェン・カトリック大学(ベルギーのオランダ語圏のルーヴェンにある1425年設立の大学)の院生 Sara Budts さんによる修士論文

https://d1wqtxts1xzle7.cloudfront.net/41675979/masterpaper-libre.pdf

The Grammaticalization of be going to in  Late  Modern  English A Corpus-Based Analysis

後期近代英語に於けるbe going to 文法化−集成文献分析

Sara Budts, Academic year 2013-2014


その Intro の一節に

In addition, most research on the history of the  be  going  to has focused on the behaviour of the construction in Early Modern English: on the  stages before and immediately after the start of  the  grammaticalization  process, when the lexical verb to go combined with the preposition to  and the progressive into a construction expressing  first ‘motion  with  intention’ and afterwards ‘motionless intention’ (e.g. Bybee 2006,  Garrett 2012, Pertejo 1999, Perez 1990, Petre  2013,  Traugott  2011, Traugott 2012). By contrast, the further developments of the  construction  in Late Modern English have  been  relatively  underinvestigated  (e.g. Disney 2009a, 2009b). Furthermore, parallelisms between the  evolution of be going to and that of other future  auxiliaries  such  as will and shall have rarely been addressed explicitly. The present thesis  seeks to fill these gaps in the literature, in  providing  an  extensive,  corpus-based account of the changes be going to undergoes from 1710 to  1920. It will be argued that throughout the  eighteenth  and  nineteenth  century, be going to takes part in a process of subjectification (as  defined  in Traugott 1989), as its early-eighteenth’ century  meaning  of intention becomes gradually overpowered by a new reading of prediction,  which is epistemic in nature in the sense that it  puts  less  emphasis  on the intentions of the subject and more emphasis on the speaker’sassessment of that subject’s intentions.


 また、be going to の歴史に関する研究の殆どは初期近代英語でのその成り立ちのあり方に焦点を当てたものとなって来ている。即ち、その文法化の始まりの前と直後の段階に関してのものであるが、その時代には一般動詞 go に前置詞 to が結合し、最初に<意図を伴う動作>に、後に<動作無しの意図>を表す造りへと進んだのである (e.g. Bybee 2006, Garrett 2012, Pertejo 1999, Perez 1990, Petre 2013, Traugott 2011, Traugott 2012)。更に、be going to の進化と、例えば will や shall  と言った他の未来助動詞の進化の間の平行現象が明白に考察されて来た事は殆ど無い。本研究テーマは、be going to が1710 年から1920 年の間に成し遂げた変遷について広範囲な集成記事を元に、これらの間のギャップを文献的に埋めることを目的とする。18世紀と19世紀を通じて begoing to が主観化(定義は Traugott 1989))する過程に足を踏み入れることについて論考される。これは、その18世紀初期の意図の意味が徐々に新たに未来予告の意味により強く読み取られる様になり、文の主語の意図がより弱まり、主語の意図についての話し手側の評定がより強くなるとの意味で自ずと認識されるからである。(塾長訳)



*「be going to が文法化の成立前後 (初期近代英語時代) には、当初は、<〜する為に行く、〜するつもりで行く>、から、次第に動作の概念が抜けてしまい、<〜するつもり>、となったことはこれまで考察されて来たが、will やshall との未来表現の進化との関係については殆ど考察されてこなかった、そして<主観化subjectification>の過程で、18世紀初期以降 be going to の主語側の意図の意味が薄れ、話し手側の、即ち第三者的な未来予告の意味の性格が強まっている」 ことを論文テーマとして扱うことが明示されます。


*まぁ、be going to が、<〜する為に行く、〜しに行く>→<〜するつもりだ>→<(客観的に)〜となる>と、意味が変遷したと言う事なのでしょう。


*現代でも be going to には、〜つもり、計画だ、との主語側の意図の意味は残っていますが、それでもその主張には根拠が必要とされ、意図を述べる内にも<客観的>にモノを語る色合いは確かに強くなっている様に見えます。勿論、 be going to が未来予告の意味で使われる際にも客観的根拠が求められます。




参考:フランス語の未来表現


*フランス語には動詞の時制表現として未来形があり、それ1つで未来を表現出来ますが、これは英語の will + 動詞原形に相当するものと考えても良いでしょう。


Je rentrerai a la maison. = I will return to  the  house.

 私は家に帰ります。

 (rentrerai は rentrer の一人称単純未来形、一般的にフランス語の未来形は動詞現在形の人称活用に r の字が挟まり レ の発音が加わるだけです。)


*それとは別個に、動詞 aller (英語の go に相当する単語)現在形 +動詞原形 (不定詞と言う)で、〜しに行く、〜しようとしている、の近い未来を表す表現(近未来表現)が有ります。これは英語の be going to にちょっと似ていますが、英語とは異なり現在進行形 be going の形は取りません。


Nous allons rentrer a la maison. = We go to  return  to  the house.

 私たちは家に帰ろうとしている。

→ We are going to return to the  house.



*面白いのは、動詞 venir (英語の come に相当する単語)現在形 + de + 動詞原形 (不定詞と言う)の組み合わせで、〜したばかりだ、の意味の近過去を表す用法があります。字義としては、〜することから (こちらに) 遣って来た、即ち、〜して来た、ですね。勿論、ここでは触れませんが動詞の過去形としての過去表現も存在します。


Je viens d’arriver. = I come from arriving.

 僕は到着したばかりだ。

→ I have just arrived.

or I arrived just now.


*因みに etre (be 動詞に相当)を用いた、etre  en  train  de は、〜している過程にある、つまり、〜しているところだ、の意味で、英語の現在進行形に相当します。venir de inf, etre en train de inf, aller inf で、〜したところだ、〜しているところだ、〜するところだ、の時制3兄弟表現とも呼べそうです。come, be, goの対比がフランス語らしい合理性を良く表している様に塾長には感じられますが皆さんは如何でしょうか?


*英語では come を使った近過去表現は存在せず、I  come  from  arriving. 到着することから遣って来た。→今到着したところだ。の文意は英語では成立しません。


*日本語では、〜しに行く、〜して来た、の表現には未来と過去時制の意味の他に、実際に動作として行き来する(この場所からこれから出掛ける、この場所に戻って来た)の意味(行き来の動作の意味)が入りますが、ひょっとしてその内、完全に近未来、近過去の意味のみを示す様に変化していくのかもしれません・・・。<来し方、往く末>の表現には既に動作の意味は含まれず、単純に過去と未来の意味のみ示してもいますので。


*日本語の現在進行形表現〜して居る、の、<居る>=be ですが、<じっとそこにたたずんでいる>の意味は<居る>からは明らかに失われていますね。





 英語表現の歴史的変遷に関しては山ほどの論文が検索されます。意外や、英語を第一言語としない者が鋭い論考を加えてもいますが、似て非なる言語から英語の成立を客観視出来る<そこそこに近い位置から>の比較言語学的考察が遣り易いのかもと考えます。そう言えば岡目八目との言葉あります。塾長の本業?の哺乳動物の歩行能の進化の考究に於いても、例えばヒトの二足歩行能の獲得を知る為に、少しだけヒトと離れたおサルを対照として手掛かりを掴むのは常套手段ですが、専門分野は異なれど<そこそこに近い位置から>の比較は学問的手法の1つの大きな柱なのでしょう。比較の perspective を適宜拡大したりすぼめたりで考究を進めるのも学問の醍醐味と言えるでしょう。


 be going to 並びにwill の表現の成立についてはホンの触りを扱ったに過ぎません。機会があれば今後更にご紹介出来ればと思います。








時間を表す表現 未来D



2022年8月1日

皆様、KVC Tokyo 英語塾 塾長 藤野 健です。

 時間を表す表現について扱います。時間に関する多様な表現がすぐに脳裏に思い浮かぶまでになると、英語の表現の幅が格段に豊かになると思います。時間の流れの中で生きている我々には、時間に関する様々な表現は寧ろ身に付けるべき必須の表現であるとも言える筈です。現在、過去、未来、期間、特定の時まで、特定の時、timeを使った表現などに分け、解説して行きましょう。膨大な量が有りますので数ヶ月連続しての長丁場となります。未来に纏わる表現の第5回目です。

英国ケンブリッジ英語辞典の用例を主に参考に解説を加えて行きます。

https://dictionary.cambridge.org/

https://dictionary.cambridge.org/grammar/british-grammar/future

https://www.merriam-webster.com/dictionary/will

https://www.merriam-webster.com/dictionary/shall

https://dictionary.cambridge.org/grammar/british-grammar/future-be-going-to-i-am-going-to-work

https://dictionary.cambridge.org/grammar/british-grammar/future-present-continuous-to-talk-about-the-future-i-m-working-tomorrow




参考: to 不定詞を修飾する?副詞節




 下記の be going to の例文に触れるついでに副詞節  adverb  clause (=従節 subordinate caluse)の <to 不定詞修飾用法>についてここで触れておきましょう。


She’s going to be a professional dancer  when  she  grows  up.

 彼女は大人になったらプロのダンサーになるつもりです。


*明らかな事ですが 時間を表す副詞節 when 以下は  is  going  to  be ≒ will be に掛かります。

 

*be going to の意志用法は intend  to, be  intending  to に書き換え可能ですので、これは例えば She intends (or is intending) to be a  professional  dancer  when she grows up. と取り敢えずは機械的に書き換えることが出来ます。


*ここに於いて、従節 (=副詞節) は主節の動詞に掛かるとの原則を踏まえれば、文法的には when 以下は intends に掛かることになりますが、元の文章の意味からは when  以下の従節は意味的に<彼女が成長した時に〜になる> 詰まりは to be (to 不定詞)に掛かり、主節動詞の intends には掛かりません。<彼女が成長した時に intend する>訳では無いからです。詰まりこの文章は常識的に意味は通じますが文法的には曖昧性或いは誤謬を含んでいるとの指摘が成立します。


*不定詞 to be を明確に修飾したいのであれば、when  she  grows  up の副詞節を in  her adulthood などの副詞用法の前置詞句に置き換えて、

She intends (or is intending) to be a  professional  dancer  in  her  adulthood.

 などと書き換える他はありませんが、 実はこの場合も in  her  adulthood  は intends に掛かると強弁する事は可能です。.即ち、この様な構文のままでは意味の曖昧性を排除できませんが、この事は意味解釈を context 文脈に大きく依存する −修飾語がどの語句に掛かるのかが文法として明示出来ない− との英語表記の弱点の1つであると言う事も出来るでしょう。詰まりは繰り返しになりますが、英語とは修飾表現が文章のどの語句に掛かるのかの構造的曖昧性を抱えた言語なのだ、とクールに再認識するのも賢明です。


*実は動詞 intend (この先〜するつもりだ)や want (未来に於いて〜したい)、hope (未来に実現出来るといいなぁ)、plan (〜する計画だ)、aim (〜するのを目指している)、purpose (〜する目的だ)など ー皆直後に to不定詞を取るー は全て一種の未来表現ですので、be  going to や will などと同様、それに続く動詞と一体化させた未来表現と見倣し、それ全体に対して when などの副詞節が修飾するのだと考えられなくもありません。動詞とは言っても半分未来を表す法助動詞の性格を持ったものであり、厳密には主動詞 intend などは現時点に於ける希望的心情、意志を表しますが、そこから半分魂が未来に向けて浮上している様な意味合いを持ち、この様に考えると完全に語法的に間違いであるとも強くは言えなくなります。



或いは、下記の様に別の文構造(=構文)に書き換えることも可能です。

She has an intention that  she will be a  professional  dancer  when she grows up.

 成長した時にはプロのダンサーになると、彼女は意図している。

She hopes that she will be a  professional  dancer  when  she  grows up.

 成長した時にはプロのダンサーになると、彼女は希望している。


 以上の様に書き換えると、she will be a  professional  dancer  when she grows up. が意味的にひとまとまりの関係にあることが明瞭になり、その内容を現時点に於いて intend / hope しているとの構図が明瞭にされます。(最初の文章の that 以下は名詞  intention の同格扱い)




 同様に、want を用いた以下の様なありふれた口語表現が存在します:

What do you want to be when you grow up?

 大きくなったなら何になりたい(と今望むの)?


*この至って普通に話される文章でも、 when 以下は意味的に to be に掛かり want には掛かりませんね。<あなたが成長した時に望む>訳ではなく、<あなたが成長したときに何になる、と今望む>からです。詰まりは when 以下の副詞節は不定詞 to be を修飾する事実上の副詞句的表現扱いと解釈可能です。


*文法的に、幾らかより正確には

What do you want to be in your adulthood?

What do you want to be in the future when  you  grow  up?

(大人時代には/大人になる未来には何になり + たい?)とでも記述できますが相手の子供は怪訝な顔をするでしょうね。2番目の when 以下は名詞 future を修飾する形容詞節扱いになります。


*when の前の本来あるべき in the future 或いは at a time の文言が判り切っているので省略されたのだ、と解釈する事も可能ですが、となるとwhen 節は矢張り to be に掛かる事実上の副詞句として機能していることになります。


或いは、単純に

What are you going to be when you grow up?

 大きく成ったら何になるつもりでいるの? としても意味的にほぼ同値であると同時に解釈に曖昧性を排除できます。未来意志表現動詞である want を be  going to に置き換えたまでです。


*仮に when you grow up を ピンポイントで want に明確に掛けたいのであれば

What will you want to be when you  grow  up?

or  What do you think  you  will  want to  be  when  you  grow  up?


大きく成ったら君は何になりたいと(その時に)思うのだろうか? とでも書くことになりそうです。




条件節を利用した同様な例としては、2022年5月25日のコラムで採り上げたものですが、Cambridge  dictionary の用例に以下が記載されています。

  They threatened to kill him unless he did as  they  asked.

= They threatened to kill him if  he didn't do  as  they  asked.


*因みに unless 節では事実に反する事を述べるいわゆる仮定法は取れません。単純な条件(〜しない限りは、〜ではない限りは)のみを記述する表現です。


*これは、<言う通りにしないならお前を脅してやるぞ>、ではなく、<言う通りにしないとこの先(=未来に)殺してやるぞ、と脅した>の意味ですので、条件節以下は厳密には不定詞 to kill に掛かります。


*お気付きかと思いますが、「もし言う通りにしないなら殺すぞと彼らは彼を脅した」の日本語表現に於いて、when 以下を自ずと或いは自然に to kill に掛ける表現をしています。上記の、「大きくなったなら何になり + たい」の表現も全く同様です。


*文意を前から把握していく native に於いては、まず、they  threatened  彼らは脅したんだな、プラス、言う事をきかないと彼を殺す、と脅したんだ、の時系列的理解で進み、if or unless 節の中身が自然とその直前の動詞 (to不定詞) に結び付くものとして理解されるのでしょうね。日本語は全く正反対に後ろから文意を把握しますので、その直線性に於いてがゆえに向きは真逆ですが上手く意味が合致し<素直に>理解出来るのでしょう。


これも意味用法的に厳密には、

= They threatened him saying that they  would   kill  him  unless  he  did  as  they  asked.

= They threatened him saying that they  would   kill  him  if  he  didn't  do  as  they  asked.

 もし言う通りにしないのなら殺すぞと彼らは言いながら彼を脅した。


或いは、仮定法ではない単純な条件を表す条件節は when 節で置き換えても意味に大差無いことを思いだして!

They threatened to kill him at a time  when  he  didn't  do  as  they  asked.

 と書き換えるも良いでしょう。この場合、when 節は名詞 time に掛かる形容詞節になります。英語には仮定を表現出来る適当な副詞句表現がどうも見当たらず、条件節以下を適当な他の副詞句表現に直すのも困難に見え、when 節を利用した次第です。但し、この文例でも at a time が threatened に掛かると強弁することは出来なくはありません。


 これまでにも when 節や if 節が その直前の動詞 (動詞 A+ to不定詞 Bの内の 動詞 B) に掛かり主節の動詞 Aに掛からない例を採り上げてきましたが(例えば、https://www.kensvetblog.net/column/202205/20220525/  塾長のコラム 2022年5月25日 仮定・条件を表す表現B)、これは意味的に B+副詞節 = B+副詞句 が一体構造となり、それ全体に対して動詞 Aが支配を及ぼすと解釈出来ると説明してきました。言わば動詞 Aが法助動詞的色彩を半ば帯びる表現とも言えるでしょう。例えばひょっとするとその内 want が 通常の動詞と法助動詞両者の性格を持つ need などと同様に want not などの用法を確立し法助動詞化することもあり得るかもしれませんね。この様な過程を経て法助動詞が歴史的に生じたのかもしれません。意味を明確にしたいのであれば、主節の動詞 A が後ろに that 節を取れる場合は B+副詞節部分を that 節に押し込み分離させて意味を明確にすることが可能ですが、それが出来ない場合は動詞 A を名詞に変化させてそれの同格としてthat 以下を記述する、at a time 等の文言を挿入して考える、その他の工夫が必要になります。


*逆に、意味の取れない副詞節を持つ文章に出会った時は、それが直前の動詞 (to不定詞など)を意味的に修飾する文言かも知れないと判断してみて下さい。


*なぁんだ、つべこべ言わずに英語の語順通りに言葉を次々と時系列的にリンクさせながら脳内解釈して行く、或いは頭に思いつくままに英語を喋って繋げていけば、 例えば to 不定詞を使った簡易な表現で意味が十分通じてる(通じさせられる)ぢゃあねぇか、と再認識して戴けたかと思います・・・。informal な英会話表現では大方この発想で足りますし、この手の表現で実際溢れてもいます。但し、1つの文にて明確な1意を述べることが肝要である formal な文中に於いては、曖昧さを避ける観点から相手側にスキを与える様な表現は止めるべきでしょう。これでは契約文書1つ作成出来ません。意味合いを簡潔明快に且つ一意とする為に文章を推敲すべきは当然です。




ここに至って或る学説を唱える文献を目にしました。


Van linden, An. 2010. The rise of the to-infinitive:  Evidence  from  adjectival complementation. English Language and Linguistics 4 (1): 19-51.


 ですが、to-不定詞は従来、原型不定詞(辞書に載っている動詞の形)に取って変わったとの説が多く提出されて来ましたが、


Los, Bettelou. 2005. The rise of the to-infinitive. Oxford:  Oxford University Press. Middle English Dictionary: http://ets.umdl.umich.edu/m/med/(Accessed 20 October 2006.).

 が提唱する、to-不定詞は叙述用法のthat 節から置き換わったものとの考えについて検証し、支持しています。


By presenting a clear description of the  various  syntactic environments  and the expressive devices that compete in them, she has been able  to  show that the to-infinitive did not replace  the  bare  infinitive,  but rather the subjunctive that-clause (Los 2005: ch.2-7). Regarding the to-   infinitive complementing adjectives in the  mandative construction,  we will see that it also took over from the subjunctive that-clause.  (Introduction, p.2 より)


 上に、動詞Aが、それ以下の動詞 B+修飾句全体を包括するとの私の考えを述べましたが、これは動詞Aが、<動詞B+修飾句>をthat 節に括って叙述するとの見解に非常に近く、


I want to be a doctor when I grow up. も

I want that I wil  be a doctor when I grow up. (註: 動詞  want にはこの形は取れません)


 即ち to-不定詞以下を叙述される内容として理解し、それに対して<私は希望する>との表明を行うものと理解すれば when 以下を利用しても間違いとは言えないことがスンナリと理解は可能です。


They threatened to kill him unless he did as  they  asked.

 の文も

They threatened that they will kill him unless he did as  they  asked. (註: 動詞 threaten にこの形は取れません)

 の that 節以下が to不定詞複合体化したものと考えれば理解は容易でしょう。


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塾長は哺乳動物学が専門であり、言語学には一介の素人に過ぎませんが、疑問を探求すれば新たな発見もあるものだと感じています。皆さんも目の前に控える知の大海に船出されては如何でしょうか?








時間を表す表現 未来C



2022年7月25日

皆様、KVC Tokyo 英語塾 塾長 藤野 健です。

 時間を表す表現について扱います。時間に関する多様な表現がすぐに脳裏に思い浮かぶまでになると、英語の表現の幅が格段に豊かになると思います。時間の流れの中で生きている我々には、時間に関する様々な表現は寧ろ身に付けるべき必須の表現であるとも言える筈です。現在、過去、未来、期間、特定の時まで、特定の時、timeを使った表現などに分け、解説して行きましょう。膨大な量が有りますので数ヶ月連続しての長丁場となります。未来に纏わる表現の第4回目です。

英国ケンブリッジ英語辞典の用例を主に参考に解説を加えて行きます。

https://dictionary.cambridge.org/

https://dictionary.cambridge.org/grammar/british-grammar/future

https://www.merriam-webster.com/dictionary/will

https://www.merriam-webster.com/dictionary/shall

https://dictionary.cambridge.org/grammar/british-grammar/future-be-going-to-i-am-going-to-work

https://dictionary.cambridge.org/grammar/british-grammar/future-present-continuous-to-talk-about-the-future-i-m-working-tomorrow




be going to 意味と用法




*be going to は informal な文中に於いて広く利用されます。口語的色彩の強い表現と言うわけです。


*特に会話或いは歌詞中の informal なシーンで going  to に代えて gonna が使われます。これは発音(ゴナ)を文字化したものです。


Are you  gonna try and get stuff sorted as  soon  as  you  can  then?

= Are you going to try to get things organised  as  soon  as you can?

 それでは出来るだけ速く物事の段取りを着ける様にして呉れる?(軽い命令、依頼)

≒ Will you try to get things organised as  soon  as  possible?


One day I’m  gonna be a star.

 いつの日か私はスターになるつもりよ。


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*1. 意図  intentions  or  計画  plans、  2.未来予告  predictions、 3. 命令  commands の用途で利用されます。命令の用途は親が子供に、目上の者が目下に〜するんだよ、と言う程度の用例にほぼ留まりますので、 be  going  to  do の大方の意味は、1.意図(〜するつもりだ、計画だ) と、2.確からしさを根拠とする予告(〜する、〜することになる)の2つのいずれかになります。


*いずれも、、主語のダイレクトな意志、感情そのものに基づいてモノを言う表現では無く、根拠に基づく客観性を帯びた表現となります。


*この意味に於いて、be  to  do,  be  due  to  do などの表現 −いずれも事象が起きることを客観的に述べる表現 (〜することになっている、〜の段取りだ、〜の予定に決まっている)− に類似しています。


*字義としては<〜しに行くところだ>、ですので基本的に近い未来を表しますが、この点に於いて  will  が一般的な未来を語るのとは意味合いが幾らか異なります。


*例えば数年後ならまだしも 100年後の未来について語る場合に  be  going  to  が利用しづらいことがお判り戴けるでしょう。比較的近い未来のことを語るゆえ、それを見据えての、意図   intentions  or 計画  plans、未来予告  predictions、命令  commands の焦点の定まった用途で利用されます。


*formal な文中では、be going to の使用は避け、適宜、明確な意味を持つ別の表現に言い換えるべきです。


*will と be going to の意味合いの違いについて例えば web 上の動画サイトなどでもしばしば話題として採り上げられますが、前々回コラム並びに上記の説明を基本として押さえておいて下さい。


*be going to の表現の歴史的成立並びに意味の変遷については、やや専門的内容に近づきますが後日コラムにて採り上げる予定です。





be going to  意志表現




Intentions


be going to には上記の様に、意図 intentions と 未来予告 predictions の2つの大きな意味用法がありますが、まずは intentions の用法について解説して行きます。


be going to

intend to do or be something in the  future:

*意図や未来の計画を表しますが、未来の計画についての決定は通常前もって既に為されています。

 (〜との計画、決定が既に有り)〜するつもりだ、前もっての予定に従い〜する

= to intend to do or be something in  the  future:


* be  intending  to  do,  be  planning  to  do  に書き換え可能です。


Are you going to go to Claire's party?

 クレアのパーティに君は(元々)行くつもりかい?

=Are you intending to go to Claire's  party?


cf. Will you go to Claire's party?

 クレアのパーティーに行くの?(単に相手に予定を聞く)


We are going to (= gonna) go by  train.

僕らは列車で行くつもりだよ。

= We are planning to go by train.


I’m going to buy a new car next  week.

 僕は来週新車を買う予定だ(つもりだ)。

= I’m planning/ intending to buy a  new  car  next  week.


He wants me to mend his shirt for him,  but  I'm  not  going  to!

 彼は私にシャツを繕って欲しがっているけどそうするつもりは無いわ。

= He wants me to mend his shirt for him,  but  I'm  not  intenging  to do so!


I'm going to be a famous pop star when I'm older.

 私は大きく成ったら有名なポップスターになるつもり。

= I'm intending to be a famous pop star  when  I'm  older.


I'm going to check out that new club.

 僕はその新しいクラブに探索に行くつもりだ。

=  I'm planning to check out that new  club.


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cf. check out

(EXAMINE)

to examine something or visit  a  place  in  order  to  learn  about it:

 何かを調べる、知るために場所を訪問する、探訪する、探索する


Don't forget you can check us out  anytime  online.

 オンラインでいつでも僕らを訪ねて来て呉れよ。(SNSでの呼びかけの決まり文句)


You have to check out the nursing  home  before  putting  your  mother  in it.

 お母さんを入れる前にその介護施設を探った方が良いよ。

= You have to examin/ investigate the  nursing  home  before  putting  your mother in it.


*check out には、ホテルをチェックアウトする(会計を済ませて退出する)、などの他の意味用法もあります。


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My lawyer is going to compose a letter  of  complaint.

 私の顧問弁護士は苦情の手紙を認める (したためる)予定です。

= My lawyer is intending to compose a letter  of  complaint.


cf. compose a letter

 書簡を作成する、文言をあれこれ整えて手紙を書く、構成する


cf. coppose

to produce music, poetry, or formal writing:

 作曲する、詩作する、フォーマルな文章を書く



I’m going to look for a new place to live  next  month.

来月生活するための新たな場所を探すつもりです。

= I’m  looking for a new place to live  next  month.

*正しくは I’m  looking for a new place to live in next  month.


I’m going to take a few exams at the end of  the  year.

 私は年末に幾つかの試験を受けるつもりです。

= I’m intending to take a few exams at the end of  the  year.



* intention  の意味の  be  going  to と  will のどちらを選ぶか?

*この2つの表現法は殆ど同一の意味で使われますが、1つには、will が絶対的確からしさ(真実)に基づいて話すのに対し、be going to は話し手の事前の決定や手持ちの証拠を強調したい時に利用されます。


(Aが本線道路、Bが脇道)

We are now very late so we’re going to  take  the ‘B’ road. (the speaker refers to the present and emphasises the decision)

 我々はいまとても遅延しているのでBを取るつもりだ。(話し手は現況に触れての自己の意志決定を強調している)

= We are now very late so we’re intending to  take  the ‘B’ road.


I know the ‘B’ road will be quicker at  this  time  of  day. (the speaker states a fact)

 一日のこの時間はB道路の方が速いのを知っているよ。(だからB道路を行く) (話し手は客観的真実を語っている)




be going to 未来予告表現




Predictions

to be certain or expected to happen in  the  future:

*確かに起こり得る事、或いは期待される(現在その証拠を持って居る)事 a probable situatuin を予告(近い未来)します。


*主語の直接的意志(〜するつもりだ)とは無関係です。話し手側からの客観的な視点、第三者的な視点でこの先を見る表現です。この意味で、be going to が英語表現の中で最も色づけなく未来(近未来)を語る表現であると考える言語学者も存在します。


*動詞 go 自体が英語の動作を表す動詞の中で一番色づけの無い単語であるとの認識があり、或る場所から別の場所に向かって単純に移動するとの意味が、純粋に現時点から別の時点即ち未来に向かうとの概念、即ち<純粋未来>を表現し得るとの論拠に基づく説になるのでしょう。これが法助動詞 will の場合、be  going to とは異なり常に<意志: そうなって欲しい>の混入は避けられませんね。

 

*(確たる証拠、根拠、或いは予定を持って)〜になる、〜する、〜することになる(なっている)、〜となる(する)ことが期待される、の意味になります。

= to be certain or expected to happen in the future:


*be  certain  to  do ,  be  expected  to  do に書き換え可能です。


cf. will を使う未来表現は、確たる証拠無しの未来(〜するだろう)になります。まぁ、あまり明確な焦点が定まっていないわけです。


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The forecast said it was going to  be  hot  and  sunny  tomorrow.

 天気予報は明日は晴れて暑くなると予想されると言った。

= The forecast said it was expected  to  be  hot  and  sunny  tomorrow.


They're going to have a baby in the spring.

 春に彼らは赤ん坊が産まれるよ。(生まれることになっている)

= They are expected to have a baby  in  the  spring.

= They are due to have a baby  in  the  spring.

= They are certain to have a baby in  the  spring.

= They certainly have a baby in  the  spring.

= It is certain that they have a baby  in  the  spring.


There's going to be trouble when Paul  finds  out  about  this.

 ポールがこれを知った時には問題が起きるね。(when の時制は現在形ですが未来を表します)

= It is certain that there will be trouble  when  Paul  finds  out about this.


*find out = get to know

*動詞 know は<知っている>との状態を表しますが、これを<知る事になる、知る>と動作化させる表現が find out となります。


The forecast said it was going to be hot  and  sunny  tomorrow.

 予報では明日は暑くて晴れると言っていた。(過去に於ける未来表現)


Come on - we're going to be late if you  don't  hurry!

 さぁ急げ−君が急がないと我々は遅刻してしまう。

= Come on - we're certain to be late if  you  don't  hurry!


There's a slight coolness in the air - do  you  think  it's  going to rain?

 空気がちょっと冷やっとするね。で、君は雨が降ると思うかい?

= There's a slight coolness in the air - do  you  think  it's  expected to rain?


You’re not going to do all this in an hour.  There’s  just  too much to do.

 君はこれら全てを1時間以内に終えられないだろうよ。遣るべき事が只もう多すぎだし。(話し手は仕事が多いのが判っている)

= It is uncertain that you can do all this  in  an  hour.


Have you considered your mother and how  she's  going  to  feel about you leaving?

 君の母親が君の退去についてどの様に感じることになるのかと考えた事があるのかい?

= Have you considered your mother and how  she's  to  feel about you leaving?


It’s going to snow again soon. (The speaker  can  probably  see dark snow clouds.)

 直にまた雪になるよ。(話し手にはおそらく暗い雪雲が見えている)


It’s going to be difficult to get a job during  the  summer  as the tourist industry is suffering from the economic downturn.

 旅客業が景気の落ち込みで苦しんでいるから夏の間に仕事を得るのは難しくなるね。

= It’s certainly difficult to get a job during  the  summer  ...


Look out! He’s going to break that glass.

 ほら見てよ!彼はそのコップを割るよ。

= Look out! He’s certain to break that glass.

 (彼が自らの意志でコップを割ろうとしているのではなく、彼の動作状況或いは性格等を根拠に割ることになると話し手が客観的に直前予想している)


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Commands

*命令を与えたり、何かが義務であることを言う時に利用されます。

 〜することになっている → 〜しなさい


(親が子供に)

You’re going to pick up all of those toys  right  now.  This  room is a mess!

 その玩具をすぐに全部拾い集めなさい。この部屋は散らかってるじゃないの。


I’m telling you, you’re going to do it. You  don’t  have  a choice.

 言っておくが、君はそれを行うことだ。選択の余地はない。








時間を表す表現 未来B




2022年7月20日

皆様、KVC Tokyo 英語塾 塾長 藤野 健です。

 時間を表す表現について扱います。時間に関する多様な表現がすぐに脳裏に思い浮かぶまでになると、英語の表現の幅が格段に豊かになると思います。時間の流れの中で生きている我々には、時間に関する様々な表現は寧ろ身に付けるべき必須の表現であるとも言える筈です。現在、過去、未来、期間、特定の時まで、特定の時、timeを使った表現などに分け、解説して行きましょう。膨大な量が有りますので数ヶ月連続しての長丁場となります。未来に纏わる表現の第3回目です。

英国ケンブリッジ英語辞典の用例を主に参考に解説を加えて行きます。

https://dictionary.cambridge.org/

https://dictionary.cambridge.org/grammar/british-grammar/future

https://www.merriam-webster.com/dictionary/will

https://www.merriam-webster.com/dictionary/shall


http://india-biz.blog.jp/archives/6054342.html

ヒンディー語【26課】未来形


http://india-biz.blog.jp/archives/6054349.html

ヒンディー語【27課】不確定な未来形


https://kotobaken.jp/qa/yokuaru/qa-68/

ことば研究館

古典文法では過去や完了の助動詞がたくさんあるのに,現代語ではなぜひとつしかないのですか

2019.03.19 福沢将樹


https://ja.wikipedia.org/wiki/助動詞_(国文法)




参考: ヒンディー語の未来表現 ー 比較助動詞学的視点のすすめ


 ヒンディー語はインド・ヨーロッバ語族の一員であり祖語サンスクリット語からの派生語ですが、動詞の語幹に対して助動詞に相当する言葉を添えて未来形 (〜します、〜する予定です) と不確定未来形 (〜するかもしれない) を表現します。前者は動詞の語幹に ega, enge, egi, engi (各々男女単数、複数)を添えますが、後者は e, e, en, en を添えます。語順は主語+目的語+動詞の配列です。

 (http://india-biz.blog.jp/archives/6054342.html ヒンディー語【26課】未来形; http://india-biz.blog.jp/archives/6054349.html ヒンディー語【27課】不確定な未来形 参照)


 英語の様に will, shall などの法助動詞に多義性を持たせるのでは無く、各種の個々の意味用法ごとに助動詞相当表現が1つずつ定まっていて意味が一意で明確性が高い言語である様にも見えます。論理が明確であり流石数字のゼロを発見した国の言葉だけのことはあると塾長は感じました。


 ちなみに過去表現の話になりますが、日本語にも平安中期頃 (10〜11世紀)までは過去の助動詞として「き」「けり」,完了の助動詞は「つ」「ぬ」「たり」「り」が存在しており、学校の古文の時間には塾長同様に頭を悩まされた方も多かったのではと思います。それが現代語文法では過去(完了)の助動詞は「た」のみとなりました。これは「たり」の連体形「たる」から「る」が落ちて「た」になったとのことです。これ自体は過去を細かく記述する表現を失い簡略化を遂げたことになります。

 (https://kotobaken.jp/qa/yokuaru/qa-68/  ことば研究館:古典文法では過去や完了の助動詞がたくさんあるのに,現代語ではなぜひとつしかないのですか 2019.03.19 福沢将樹 参照)


 過去形を「た」に合理化、統一化すると同時におそらくは付帯的表現を加味して曖昧化した意味を補填して明確にする表現の方向に切り替えたのかもしれません。室町、鎌倉以降の日本語は現代日本語に急激に接近し断然読み易くなることは、実際塾長も感じています。


 一方、日本語の古文の世界では未来を直接表す助動詞は存在せず、現在或いは過去の推量を表すものはあります。その中の助動詞 「む」 には推量、意志、勧誘、適当、仮定、婉曲の6通りの様々な意味があり、これは文脈に応じて判別することになります。英語の will の多義性にもちょっと似ている様にも感じます。他も含めて日本語の古文(文語)には約30数個程度の助動詞が存在していますが現代日本語(口語)では25個程度になります。


 現代ヒンディー語や日本語の事実を知ると、数少ない法助動詞(9個)や準法助動詞(数個)に複数の意味を持たせる英語は常に context 文脈から意味を選択させる必要が生じる言語であり、簡単な様でいて面倒な言語とも言えます。will 1つとっても複数の意味合いを持つため、初学者は混乱しがちになります。法助動詞 must にしても、〜せねばならない(義務)と、〜に違い無い(強い推測)の2つの意味を持ちますが、context 文脈からの判別に困難は通常有りませんが逐一いずれかを判断する必要が生じます。現代英語の祖先型英語がヒンディー語の様な細かな助動詞体系を持って居てのちにそれが簡略化されて来たのか、或いは元々数少ない助動詞に複数の異なる意味を兼用させていた、派生兼用させるに至ったのか、或いはこれら2者のミックスなのかについては塾長は知識無く言語学者の見解に倣う他はありませんが、英語とは、<この様な文例並びに場面では、或る法助動詞がこの様な意味を持つのだよ>と慣用表現を覚えるのが優先事項とされる言語である様に見えます。


 ここに、例えば英語学習に於ける習うより慣れろの精神<素直な鸚鵡脳>とその非合理性に付いていけない<論理脳>の対立の図式が成立する様に感じます。<特段に論理的思考や創造性が無くとも素直で愚直な性格ゆえ英語が話せる者> vs. <創造性や論理性を持ち人類の発展に真に寄与し得るが拘りを持ち口が回らない者>の図式でしょうか。敢えて言えば、日本人が優秀ゆえ英語が苦手なのかも知れず・・・。英語指導者自身がこの実態を自覚せず、生徒に対する指導が上手く進まないケースが実際非常に多いからこそ、多大な手間暇を掛けても英語指導が実を結ばないのでしょう。換言すれば、厳しい物言いになりますが、<特段に論理的思考や創造性が無くとも英語が話せる者>が教員免許を得て巷の英語の教師になるがゆえに日本人子弟全般に対して明快な指導が為し得ていないのではと塾長は鋭く考察します。まぁ、自身の立ち位置、来し方や脳機能の特性を客観的に生徒らに示せない訳です。勿論、問題意識を抱え優れた指導を行う尊敬すべき教師も多々存在しますし、或いはまた学究の道に入り言語学に関与する類いの者は遙かに上のレベルにあり、話は全く別ですが。


 だいぶ以前に、英語は論理的だが日本語は非論理的でケシカランと発言した学者も複数名居ました(敢えて名前は出しません)が、勿論発言の当人らは言語学者ではなく妄言とも言うべきでしょう。比較言語学的手法を通じて各言語の抱える<論理的欠陥>を明確に正しく意識し理解を深め、それを元に各々の言語に於いては簡潔明快な表現を心懸けることが何よりも肝要でしょう。またこれこそが語学上達の正に鍵となると思います。




意志表現としての will と shall




*一人称主語 I /we + will/ shall の組み合わせで、決定、提供、約束、脅迫、強い意志などを表します。

*まぁ、I'll,   we'll  で話し手の各種の自発的意志を表現する訳です。


*これらの意志表現ですが、実は全て未来に於いてそうするとの意志表明ですので、基本は未来意志表現 (future  intention ) であると理解して下さい。事象としてこの先〜となる、との単純未来、未来予告に対して、そうして見せる、との意志が強く加わる表現になります。尤も、will/ shall の、未来と意志との2者間の境界線は曖昧です。


*意志表現としての be going to do は to  intend  to  do or  to be  planning  something  in  the  future に置換可能です。意図や未来の計画を表しますが、未来の計画についての決定は通常事前に既に為されています。その決定が前もって為されている前提での<〜となる><〜することになっている>転じて<〜するつもりだ>、の意味になります。


*will と be going to は意志表現としても互いに意味的に重なりますが、will は字義通りの主語 I, will の強い意志、事前の条件に拠らないその場(話す時点)で決定される意志、或いは常態を表します。これに対し、be going to do は近い未来、状況を睨んでがゆえの、前もっての〜する意図である、〜することになっている、の意となります。これは 動名詞(〜と<条件無 く常に> すること)  vs. to 不定詞 (これから条件に拠っては〜しよう)の意味合いと、との意味の違いにも似ています。


*上にも触れましたが、will と be going to は未来表現、意志表現共にだいぶオーバーラップしていますが、明確な使い分けが為される場面も確実にあります。強い意志表現用法 (無生物主語にも利用可能です)に於いてはそれは明確で、will/ shall の出番になります。ここに be going to (客観性を持つ表現)の出る幕はありません。


*be doing の表現も意志未来の意味を持ち得ますが、この場合は他の者と共に(或いは交えて)何かの段取りを既に行っていることを表します(〜する手筈、段取りだ)。


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(珈琲ショップにて)

Which size do you want? Medium or  large?

 MとLで、どちらのサイズが欲しいですか?

I’ll have large. (decision)

 Lサイズにします。(即応的決定、選択を表す)

× I'm going to have large.

 (何かの根拠を元にLサイズを選ぶことになる、Lサイズを選ぶ計画だった、Lサイズを選ぶことになっている、とのズレた妙な意味になります)


Wait. I’ll open the door for you. (offer)

 待って、僕がドアを開けるよ。(その場に即しての提供)


⇔I will not open the door for you!

お前なんかのためにドアを開けてやらん。(提供の逆の拒絶)


UK  I shall contact you again when I have  further  information.

 更に情報を得た時に君にまた連絡するよ。(約束)

US  I will contact you again when I have  further  information.


If you help me cook dinner, I will do the  washing  up.

 夕食をつくるのを手伝って呉れるなら、皿洗いを遣り終えるよ。(約束)


Stop doing that or I'll call the police.

 それを止めろ、さもないと警察を呼ぶぞ。(脅迫)


I have made up my mind to go and go I  will.

 僕は行く事に決めたし行ってみせるさ。(強い意志)


We shall never forget the holiday we had  in  Vietnam.

 ベトナムでの休暇を僕らはけして忘れまい。(強い意志)


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*意志表現としての will /shall  ですが下記の様な幾つかの類似意味用法があります。


命令、奨励、禁止命令

You will do as I say, at once

 直ちに私が言う通りにしたまえ。(命令)


You shall go.

行きたまえ。(命令)



欲望、希望、選択、遣る気、同意、或いは(否定形での)拒絶


No one would take the job if we will  all  do  our  best

 もし僕らがきっとベストを尽くすなら(それを知った)誰もその仕事をしようとはしないだろう。(would not で拒絶)

*if 節の中では未来表現としての will は用いませんので、これは強い意志(〜してみせる)を示すものと考えてよいでしょう。


Will you please stop that racket?

 その騒音を止めて貰えますか?(希望)


Will you buy me a drink?

 一杯奢って呉れないか?(希望)


Would you pass me the salt?

 塩を渡して貰えますか?(希望の婉曲表現)


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* shall I と shall we は未来のことを述べるのに使うよりは、寧ろ提案を行うのに利用されます。

*但しこの用法は英国英語にほぼ限定され、米国英語ではあまり一般的には用いられません。


 〜しまょうか


UK  It’s getting late. Shall we go home?

 暗くなって来たよ。家に帰ろうよ。

US  It’s getting late. Let' go home.


Shall I invite Louisa and Jill to the party?

 ルイーザとジルをパーティに招待しましょうか?








時間を表す表現 未来A




2022年7月15日

皆様、KVC Tokyo 英語塾 塾長 藤野 健です。

 時間を表す表現について扱います。時間に関する多様な表現がすぐに脳裏に思い浮かぶまでになると、英語の表現の幅が格段に豊かになると思います。時間の流れの中で生きている我々には、時間に関する様々な表現は寧ろ身に付けるべき必須の表現であるとも言える筈です。現在、過去、未来、期間、特定の時まで、特定の時、timeを使った表現などに分け、解説して行きましょう。膨大な量が有りますので数ヶ月連続しての長丁場となります。未来に纏わる表現の第2回目です。

英国ケンブリッジ英語辞典の用例を主に参考に解説を加えて行きます。

https://dictionary.cambridge.org/

https://dictionary.cambridge.org/grammar/british-grammar/future

https://www.merriam-webster.com/dictionary/will

https://www.merriam-webster.com/dictionary/shall




will と be going to の基本的な違い




 話題として頻出するテーマになりますが、will  と  be  going  to はどの様な意味用法の違いがあるのか、についてまずはここにざっと採り上げておきましょう。


*両者ともに基本的に未来のことを述べる(=未来予告)表現になりますが、共に同じく、〜するつもりだ、〜してみせる、との意志表現にもなります。未来について予告するのか、意志表現なのかは文脈 context に於いて適宜判別する必要が出て来ますが、これは特に困難なものではありません。尤も、いずれの意味に解釈出来る場合もあります。


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*以下、youtube 動画:

WILL vs. GOING TO: The Difference Between Will and Going to | Future Tense in English Grammar  2018/06/30 7ESL Learning English

https://youtu.be/CI0Kr4e4vzI の解説が非常に優れていますのでこれを参考に示します。


 2つの表現の基本的な意味の違いとしては


*意志未来表現 Future Intention :


 will が 

 to express future actions decided at the moment of speaking  (Immediate decisions)

 話すその場で決定される未来の行動を表明する (しかしその表明は後に揺らぐこともあり得る)

 〜する、〜するだろう、〜してみせる、今〜するのに決めた


 のに対し、


 be going to が 

to express future plans decided before the moment of speaking  (Prior plans)

 話す時以前に決定されていた未来の計画を表明する

 (元々)〜することになっている、〜する計画だ、〜するつもりだ

=  be intending  to  do  or  be  planning  something  in  the  future



*未来の予告 Prediction :


 will が

to express a prediction based on personal opinions or experienxed  (Predictions without evidence)

 個人的な意見や経験に基づいて未来を予告する (証拠無しの予告)

 (自分の考えでは)〜だろう


 のに対し、


 be going to が

to express a prediction based on present evidence  (Predictions with evidence)

 現在の証拠を元にして未来を予告する (証拠有りの客観的予告)

 〜するのは確かだ、確かに〜になる、〜するのが期待される

=  it is certain that, certainlr/probably  do,  be  expected  to  do


 との意味用法の違いになります。


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*基本的な意味用法としては、will  は(近くは無く)確からしさの高くはない未来、意志を主観的に表し、be  going  to  が、根拠を持つ或いは事前の計画に基づく確からしさの高い近い未来・意志を客観的に表しますと言いますか、遠い先の未来になればなるほど確からしさは自ずと減少はしますね。


*実際には native speaker でも未来表現の will  と  be  going  to 2つの使い分けの明確な規準を持って利用している訳では無く、言い回し的にゴロが良い程度の判断で使い分けが為されている場合も多いのが実情です。


*尤も、未来表現用法としての be going to こそが、英語表現の中で最も色づけの無い単純未来を表する表現だとの主張は一部の言語学者の間で見られます。


*と言うのも、will の場合は名詞 will 自体が<意志>の意味ですので、完全な純粋な未来表現としては成立し得ず、主語や話し手側の気持ち(主語が I, we の場合は〜してみせる、三人称主語の場合は話し手側の願望即ち〜して欲しい、〜となって呉れ) が混入する側面が確かにあるとも言えます。


*これに対して be going to は、客観的に〜する事になっている、決まっているとの視点が入ります。これは、be to do, be due to do, be supposed to do などの、主語の意志とは無関係に〜することになっている、との表現に類似するところがあります。


*be going to do, be doing の表現に馴染まない幾つかの動詞表現では will,  shall を近い未来を表す単純未来用法として使います。




will と shall の文法




*will と  shall は共に法助動詞 modal  verbs であり、その後ろに動詞原型を従えて利用されます。shall は主語が I と we の場合のみ利用されます。

*shall はより formal です。硬い文意にて利用されることが多く見られます。


We shall never forget the holiday we  had  in  Vietnam.

 ベトナムでの休暇を僕らはけして忘れまい。(意志表現)

(We will never forget the holiday we  had  in  Vietnam. よりは formal )



*否定形は will not,  shall not ですが口語では短縮形  won't,  shan't を使うのが普通です。


*口語では特に主語代名詞 (I, we, you,  they,  she,  he,  it) の後には、短縮形  'll  を添えて利用するのが普通です。


We’ll meet you outside the coffee shop.  (more  common  in  speaking  than  We  will meet you outside the coffee shop)

 僕らはその珈琲ショップの外で君に会おう。(口語では we will よりは一般的)


*相手に対してそのシーンでの急ぎの決定、或いは選択を表明する場合(意志の表明)は、必ず短縮形  'll  を使います。この場合現在形も利用出来ません。


× I will lend you my car.

× I lend you my car.

◯ Wait a minute, I’ll lend you my car.

 ちょっと待ってよ。君に僕の車を貸してやるから。



注意

 時間や仮定を表す節、例えば when  節、if 節 (他に  while,  before,  after,  by  the  time,  as  soon  as,  unless  など) の内部では、未来を表すのに  will などを使わずに現在形を利用します。


*これは入試の4択問題などに頻繁に出題されますが、注意して確実に得点して下さい。


◯ When I arrive at the airport, I'll call you.

 空港に着いたときに君に電話するよ。

×When I will arrive at the airport, I'll call you.


◯ If I arrive at the airport, I'll call you.

 空港に着いたときに君に電話するよ。

×IfI will arrive at the airport, I'll call you.




未来予告表現 prediction としての will と shall




* will と  shall は単純に未来のことを予告したり、未来についての様々な状態を述べるのに利用されます。

*口語用例の shall は米国では全て will に置き換えて下さい。


*下記用例で感触を掴んで下さい。


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There will be strong winds tomorrow in the  south  of  the  country.

 明日は国の南部に強風が吹くだろう。(根拠の無い予告、単純未来)


The year 2025 will be the four-hundredth  anniversary  of  the  founding  of  the  university.

 2025年はその大学創設の400周年の年になります。(事実の提示)


UK We shall need an extra bedroom  when  the  new  baby  arrives.

 赤ん坊が産まれたら補助ベッドが必要になるね。(判り切った事実の提示)

US We will need an extra bedroom when  the  new  baby  arrives.


UK When shall we expect you?

 いつ君に会えるかな?(単純未来)

US When will we expect you?


I think a new window will cost  300  dollars.

 新しい窓は300ドル掛かると思うよ。(根拠の薄い未来)


The builder called with the cost of  a new wdow.  It's  going  to  cost  300 dollars.

 工務店が新しい窓のことで電話してきたよ。300ドル掛かるってさ。(根拠を持つ近い未来)


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*will/ shall には未来予告の意味の他に、下記の様な幾つかの類似意味用法があります。


*単純未来が転じて、決まって〜となる、おそらく〜となる、〜する事になっている、の意味合いを持ったと考えれば良いでしょう。



頻繁に行う習慣的行動や生来の傾向 (決まって〜となる、する)

I will get angry over nothing

 オレは何でも無いことに腹を立てちまうんだ。(生まれながらの性質)


I will work one day and loaf the next

オレは一日働くと翌日はぶらぶら遊ぶことにしている。(習慣)


cf. I would work one day and loaf the next

オレは一日働くと翌日はぶらぶら遊ぶことにしていたもんだ。(過去の習慣)



事実の提示

I know the road will be quicker at  this  time  of  day.  (the speaker states a fact)

 その道路は一日のこの時間は空いていて速くなるよ。(話者は事実を述べている)


容量や充足

The back seat will hold three passengers. (用量)

 後部座席は3人乗れます。


蓋然性(おそらく〜だ)

*これは動詞単純現在形にしばしば等しい用法です。

That will be the babysitter

 それは多分そのベビーシッターだぜ。(蓋然性)

= That is probably  the babysitter


必然

Accidents will happen

 事故ってぇのは起きるもんだ。(必然)


We shall have to be ready.

 我々は準備して居なければらなくなる。(必然或いは蓋然性:おそらくそうなる)

= We certainly get to have to be ready.


(shall)

法律、規則、指示

It shall be unlawful to carry firearms.

 火器を携行する事は違法になります。








時間を表す表現 未来@




2022年7月10日

皆様、KVC Tokyo 英語塾 塾長 藤野 健です。

 時間を表す表現について扱います。時間に関する多様な表現がすぐに脳裏に思い浮かぶまでになると、英語の表現の幅が格段に豊かになると思います。時間の流れの中で生きている我々には、時間に関する様々な表現は寧ろ身に付けるべき必須の表現であるとも言える筈です。現在、過去、未来、期間、特定の時まで、特定の時、timeを使った表現などに分け、解説して行きましょう。膨大な量が有りますので数ヶ月連続しての長丁場となります。未来に纏わる表現の第1回目です。

英国ケンブリッジ英語辞典の用例を主に参考に解説を加えて行きます。

https://dictionary.cambridge.org/

https://dictionary.cambridge.org/grammar/british-grammar/future




未来を表す表現 文法的理解




*英語には動詞の格変化としての未来時制は存在しません。しかしながら例えばフランス語には動詞自体の格変化としての未来形があり、英語の動詞の時制変化が、原型−過去形−過去分詞形と変化する様に、フランス語では、未来形−現在形−単純過去−半過去(英語の現在完了形に相当)−大過去(英語の過去完了形に相当)などの変化が存在しますが、未来の活用形がありますので、動詞1つで明確に未来のことを述べることが可能です。

*実は日本語にも明確な意味用法としての未来形は無く、<動詞現在形+未来を表す時間表現の組み合わせ>でこれから先の事を示すタイプの言語です。更には中国語(シナ・チベット語族: 中国語、チベット語、ビルマ語など)には動詞に時制の概念が無く、時間を表す言葉や動詞の状態、例えば、〜しつつある、などの助動詞めいた言葉を添えて時制を表現する言語も存在します。言語に拠る時制表現に関して興味をお持ちの方は、拙コラム https://www.kensvetblog.net/column/201909/20190920/ 『日本語には未来形がない』 をご参照下さい。


*従って、英語で未来のことを表現するには、

1.適当な法助動詞  will,  would,  shall,  should  などを動詞に添えて利用するか、

2.be doing,  be going to do などの現在進行形や過去進行形表現を利用したり、

3.動詞現在形+未来の時間表現の組み合わせとしたり、或いは、

4.be  about  to  do  などの、 be  to do  をコアとする慣用的表現を利用する、他にありません。


*他国語の未来表現を和訳する際に、<〜(する)だろう>、の訳をしばしば当てますが、日本語の<〜(する)だろうは、推量の意味を含むため、実は常に完全に正しい訳とは言えません。助動詞 will 及びその過去形  would  は確からしさの低い遠い未来について述べます(他に意志を示す用法もあります)ので、<〜(する)だろう>の訳を当てて良い時もあります(未来が遠ければ遠いほど当然乍ら不確実性の度合いが高まり推量の意味合いが増しますね)が、日本語の現在形或いは過去形に時間表現を加えるのが本来の正しい訳語であり、〜だろう、も含めて、適宜、〜する予定・計画です、〜する事になっています、〜するつもりです、などを文意を汲みつつ適切な訳語を当てて下さい。


*自由自在に未来表現を操り、思う事が述べられるように訓練して下さい。皆さんの<未来が明るくなる>こと必定です。

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 以下例文ですが、ざっと一通り目通しして感触を掴んで下さい。



基本的表現


They’re going to build a new shopping  centre  here.  (be  going  to)

 彼らはここに新たなショッピングセンターを建てる予定です。(be going to do で根拠のある近い未来を表す)


Leena is working in Singapore next week.  (present  continuous)

 リーナは来週シンガポールで働きます。(現在進行形 + 未来時間表現の利用、極く近い未来を表す)


Nadia arrives in about half-an-hour from  now.  (present  simple)

 ナディアは今から30分後に到着することになっています。(単純現在形+ 時間表現の利用)、予定される或いは定まったスケジュールを表す)


I think they will postpone the match. (modal  verb  will)

 彼らはその試合を延期すると僕は思う。(法助動詞 will の利用で、近くは無い、確からしさの高くはない未来を表す)


I'll help with your homework.

 宿題を手伝って遣ろう。(自発的意志を示すwill)


I'll never smoke again.

 タバコは2度と吸わないぞ。(約束の意志を表す will)

= I promise never to smoke again.




応用的表現


I’ll be running ten kilometres a day for the  next  two  weeks  to  get ready for the marathon. (future continuous)

 マラソンに準備する為に次の二週間は一日当たり10kmを走っているよ。(will + be doing の未来進行形)


We’re late. Do you think the lecture will  have  started?  (future  perfect)

僕らは遅れている。(着いた時には)講義はもう始まってしまっているかな?(未来完了形)


We’re just about to leave for the cinema. (be  about  to)

 僕らは丁度映画に出るところだよ。(be about  to  do の利用)


The president is to visit Brazil in  November.  (be  to)

 大統領は 11月にブラジルを訪問することになっています。(be to do の利用)


The visitors are due to arrive at the factory  early  in  the  morning.  (be due to)

 訪問者達は工場には早朝に到着する予定です。(be  due  to  do + 未来時間表現 の利用)


I was  on  the point of leaving my job but  then  I got  promoted  so  I  changed my mind. (be on the point of)

 私は正に職を辞するところだったが、その時に昇進したのでその考えを変えた。(be  on  the point of doing  =  be about to do の利用)


She promised she would return soon. (future  in  the  past)

 すぐ戻るからねと彼女は約束した。(would  で過去に於ける未来表現)


They said they were having a holiday next  April.  (future  in  the  past)

 次の4月に休暇を取ると彼らは言った。(過去進行形 + 過去に於ける未来時間表現で、過去に於ける未来表現)





次回からは個々の表現についてじっくりと解説して行きます。








仮定・条件を表す表現J




2022年7月5日

皆様、KVC Tokyo 英語塾 塾長 藤野 健です。

 これまで時間に関連する表現として、「現在」と「過去」について触れて来ました。「未来」を表す表現も今後扱う予定ですが、その前に、他の時間関連表現についてお話しましょう。今シリーズからは、もしも〜ならば、〜するだろう、もしもあの時からだったなら〜しただろう、の、広義の未来、過去未来表現、即ち仮定、条件を表す一連の表現について解説を加えて行きます。時制表現の面から混乱と戸惑いをお感じの方々も多いのではと推測しますが、基本的概念を押さえておけば自信を持って対処出来る様になる筈です。その第11回目ですが、引き続き<各論>の解説を行います。今回で条件文に関する一通りの説明は終わります。


英国ケンブリッジ英語辞典の用例を主に参考に解説を加えて行きます。

https://dictionary.cambridge.org/


https://dictionary.cambridge.org/ja/grammar/british-grammar/conditionals

https://dictionary.cambridge.org/ja/grammar/british-grammar/conditionals-other-expressions-unless-should-as-long-as




if only


 仮定法表現


*物事が違ってくれたらとの強い願いを表すのに  if  only を使います。I  wish と同じ意味ですが、それよりも強い表現です。過去、現在の、事実とは異なることを話す時に使います。


 〜であればなぁ、〜であってくれたらなぁ


if 以下は仮定法を利用します。現在の事実に反する事には過去形を、過去の事実に反する事には過去完了形を使います。

* 本来従属節となる if ony の文だけで単独の文章を構成します。


If only he knew the truth. (he doesn’t know  the  truth,  but  he  wishes he did)

 彼が真実を知っていればなぁ。


If only there was something she  could  do  or  say  to  help.

 助ける為に彼女が行える或いは言う事の出来る何かがあればなぁ。


*より formal な状況では was の代わりに were を用います。


If only she weren’t so tired. (If only  she  wasn’t  so  tired.)

 彼女がそんなに疲れていなければいいのになぁ。


If only he had listened to what his friends  had  been  telling  him. (He didn’t listen.)

 口を酸っぱくして友人が言っていた事を彼が聞いていれば良かったのになぁ。


If only Anna had been able to come. (Anna  wasn’t  able  to  come.)

 アンナが来れたら良かったのになぁ。



if only would

*見込みの薄い、見込みの無い未来への願いを述べる時、或いは実際の状況と願う事との対比を強めて示したい時には if  only  would を使います。

*if  節内に助動詞  would  を使うところが特徴的ですね。通常  if  節内には  will  や would  は使わない事になっています。


If only someone would buy the house.

 誰かがその家を買うといいのに。(実際は購入される見込みは低い/ない)


If only they would talk to each other.

 彼らがお互いに口を利いて呉れるといいのになぁ。(実際は口を利いてくれる見込みは薄い/ない)





if it weren't for

if it hadn't been for


仮に〜が真実ではない或いは起きていなかったら状況は違ったものになっていただろう

仮定法過去/過去完了表現の中の定型句として覚えておいて下さい。

= without


If it weren’t for your help, we  would  never  have  finished  in  time.

 あなたの助けが無いのなら、我々はけして時間内に終えてないでしょう。(仮定法過去表現で現在のもしもの事を述べます、即ち主節は意味的に現在完了表現です)

= Without your help, we  would  never  have  finished  in  time.

= Thanks for your help, we have successfully  finished  in  time.



If it hadn't been for your help, we  would  never  have  finished  in time.

 あなたの助けが無かったら、我々はけして時間内に終えなかったでしょう。(仮定法過去完了表現で過去の事を述べます、即ち主節は意味的に過去表現です)

= Without your help, we  would  never  have  finished  in  time.

= With your help, we were able to  (or  managed  to)  finish  in time.

×With your help, we could  finish in time.

 (過去の或る出来事を行う事が出来た、の表現に could  は利用出来ません。could を使うと過去に〜する能力があったの意味になります。)


*上記、 Without  your  help,  we  would  never  have  finished  in  time. の文章が、現在の事を言っているのか過去の事を言っているのかの2通りに解釈出来ることにご注意下さい。

*上記文例では主節が同一ですが、上の方は:現在時制を表す現在完了であり、一方、下の方は過去形 finished を過去完了化してそれに助動詞 would を着けて現在完了形にしたものになります。

*条件節での時制表現が落ちますので、現在のこと(現在完了)を述べているのか、過去のことを述べているのか区別が出来なくなり、ちょっと困りますね。context に応じ、より明確な表現を使うべきでしょう。



cf.  in  time

=  sufficiently  early  間に合って、時間内に


cf.  on time

happening or done at the particular moment that it was expected to happen or be done:

期待された時間通りに起きる、為される; 時間通りに

My parents go to the house right on time.

 私の両親はきっちり時間通りにその家に行く習慣です。



*formal 表現で倒置も出来ます。

Were it not for

Had it not been for


Were it not for your help, we would  never  have  finished  in  time.


Had  it not been for your help, we  would  never  have  finished  in  time.




without


 接続詞用法

= unless,  if not

*この接続詞用法はあまり知られていないと思います。


You don't know about me without you  have  read  a  book.

 もし読書して無かったら君は僕のことを知っていない。

= You don't know about me if  you  have  not  read  a  book.

= You know me because you (have) read a book.


×You don't know about me unless  you have  read  a  book.


*unless は<もしも今〜なら、もしもあの時〜だったなら>を表す仮定法には利用出来ないことを想起して下さい。単純な条件節としての利用に限定されます。



 前置詞用法

not having or doing (something), or not  having  the  use  or  help of  (someone or something):

 〜を持っていない、〜をしないで、助けや役立ちを持って居ない、〜無しで


*単に〜無しでの意味の他、 if not の意味を持つ前置詞として利用され、仮定を表す句を作ります。


*即ち、 〜が無ければ/無かったら、の意味の仮定法現在(単純な仮定)、仮定法過去、仮定法過去完了節の全てを without で置き換えることが出来ますが、主節の時制が曖昧になる欠点も持ちます。


Without a better understanding of  popular  terminology  and  establishment  of clear philosophical goals, it will be impossible to design and  conduct relevant crop/livestock research.

 一般的な用語のより良い理解と明確な哲学的目標の設定無しには、関連する収穫/畜産研究を企画し遂行することは不可能だろう。


= If we don't have a better  understanding  of  popular  terminology  and establishment of clear philosophical goals, it will be impossible (for us)  to  design and conduct relevant  crop/livestock  research. (仮定法現在: 単純な仮定)




 今回で条件文に関する一通りの説明は終わりますが、スラスラと言い回しが出来る様に練習を積んで下さい。大学受験や各種の受験には必ず出題されますので、条件文を押さえておくことは大きな力になります。接続詞により、仮定法過去、仮定法過去完了形まで取り得るもの、単純に現在及び未来を語るだけのものなどがあります。区別して覚えて下さい。

 さて、次回からはいよいよ未来表現の解説に入りましょうか。これも数ヶ月に亘る長丁場になりそうです。気を引き締めて頑張りましょう!







仮定・条件を表す表現I




2022年7月1日

皆様、KVC Tokyo 英語塾 塾長 藤野 健です。

 これまで時間に関連する表現として、「現在」と「過去」について触れて来ました。「未来」を表す表現も今後扱う予定ですが、その前に、他の時間関連表現についてお話しましょう。今シリーズでは、もしも〜ならば、〜するだろう、もしもあの時からだったなら〜しただろう、の、広義の未来、過去未来表現、即ち仮定、条件を表す一連の表現について解説を加えて行きます。時制表現の面から混乱と戸惑いをお感じの方々も多いのではと推測しますが、基本的概念を押さえておけば自信を持って対処出来る様になる筈です。その第10回目ですが、引き続き<各論>の解説を行います。


英国ケンブリッジ英語辞典の用例を主に参考に解説を加えて行きます。

https://dictionary.cambridge.org/


https://dictionary.cambridge.org/ja/grammar/british-grammar/conditionals

https://dictionary.cambridge.org/ja/grammar/british-grammar/conditionals-other-expressions-unless-should-as-long-as




wish


仮定表現用法としての wish


*wish  に続く  that  節内で動詞を使う時は、現在または未来の事に対しては仮定法過去形を、過去の事に対しては仮定法過去完了形を使います。仮定法現在形は用いませんのでご注意下さい。

*この意味用法では  I  wish  に続く文中では助動詞  would  は用いません。


*そうであれば良い、良かったのにと悔やむ気持を表します。

*まぁ、wish + that 節の表現では、仮定法過去、仮定法過去完了専用の動詞と考えて下さい。


*It  would  be  better  if + 過去形,   或いはIt  would  have  been  better  if + 過去完了形、で書き換え可能です。


It would be good if we had a bigger  car.

 もしもっと大きい車を持って居るなら良いのになぁ。(持って居ないことの残念な気持)

= I wish we had a bigger car.

= It's (highly or extremely) regretful  that  I  don't  have  a  big  car.

= I'm regretful of not having a big  car.


It would be good if I knew how to use  this  DVD  player.

 このDVD プレーヤーの使い方を知っているならいいんだけど。(使い方を知らないことへの残念な気持)

= I wish I knew how to use this DVD  player.


I wish I had known Charlie was coming. I  would  have  invited  Jane.  (I didn’t know it and did not invite Jane.)

 チャーリーが来ると知っていれば良かったのだが。ジェーンを招待したろうに。

= It would have been better if I had  known  Charlie  was  coming.


I wish I hadn’t said that. I can see I’ve  upset  you.  Sorry.   (I  did  say  it; it would have been better if I had not said it.)

 それを言わなければ良かったよ。君を怒らせてしまったのが判るよ。ごめん。


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wish + would

*:現在の起きている/起きていない、未来の起こるだろう/起こらないだろうことに、悩んでいることを表す用法です。

*困っていることが改善して欲しいとの表現です。まぁ、苦情を言う表現ですね。

*上の、〜であれば良い、良かったの気持を表す用法では  wish 以下に would は用いませんが、苦情表現の場合は would を使う事にご注意下さい。


 して呉れるといいんだけどねぇ


I wish you’d stop making so  much  noise!  (You  are  making  a  noise; it would be better if you didn’t.)

 そんなに大きな騒音を出すのを止めてくれるといいのだがねぇ。!


I wish you wouldn’t come through  the  kitchen  with  your  dirty  boots on.  (You do come through the kitchen; it would be better if you didn’t.)

 汚い長靴を履いたままで台所を通過しないでくれませんか?



*informal な状況では wish を現在分詞形で利用出来ます。

He’s embarrassing everyone. I’m  just  wishing  he  would  go  away!

 彼は皆を困らせている。只もう失せてくれないかと思うよ。



*注意

 未来に起きて欲しいこと、過去に起きて欲しかったことを<素直に>表現する場合には、wish ではなく  hope を用います。

*hope を使う場合は、仮定法は利用せず未来のことは未来形、現在の事は現在形、過去の事は過去形で述べます。


◯ I hope the weather’s fine tomorrow.

× I wish the weather’s fine  tomorrow.

 明日天気が良いといいね。


◯ I hope they didn’t miss their  flight.

×I wish they didn’t miss their  flight.


 彼らが飛行機を逃さなかったことを望むよ。

→彼らが飛行機に乗れていたらいいね。(過去に対する単純な希望表現、彼らが実際に飛行に乗れていたかどうかは不明)




wish


非仮定表現用法としての  wish

(HOPE)

祝福、願望の wish です。

*この意味用法では [ 他動詞  +  two  objects ]  即ち  SVOO  の文型を取ります。


to hope or express hope for another  person's  success  or  happiness or pleasure on a particular occasion:

 何か特別の機会に他の者の成功、幸福や喜びを希望する、或いは希望の気持を表します


We wish you a merry Christmas and a  happy  new  year.

 楽しいクリスマスと幸ある新年をあなたにお祈り致します。(定番のクリスマスソングの歌詞)


We wish you every success in the  future.

 我々は未来に於けるあなたの全ての成功をお祈り致します。

→あなたがこの先全てのことに成功される様お祈り致します。


I wished her a safe journey and waved  her  off.

 私は彼女の安全な旅行を願いつつ彼女にさよならと手を振った。


*A and B は、A と B 同時に、A の後で B の2つの解釈が可能ですが、ここでは前者でしょう。


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参考:  動詞+to 不定詞から構成される文章の否定文


 以下の文の意味を考えて下さい:


I didn't even see her to wish her a  happy  birthday/wish  a  happy birthday to her.

 彼女の幸せな誕生日を祈る為に私は彼女に会おうとすらしなかった。

→彼女の幸せな誕生日を願おうと私は彼女に会うことすらしなかった。

→私は彼女に会って誕生日を祝ってあげようともしなかった。


*常識として考えると意味的には<to  wish  her  a happy  birthday/wish  a  happy  birthday  to  her.>は <I  didn't  even  see  her>に掛かりません。もしそうだとすれば、彼女の誕生日を祝福する為に、私は彼女に会いもしなかった、との明らかに首を捻る文意になります。


*<to wish  her  a  happy  birthday/wish  a  happy  birthday  to  her.>は< I  saw  her>に掛かりますが、see  her  to  wish を一体と考えて <彼女に会って祝う>と前から訳すと良いでしょう。これは  come  and  see  her  (come  to  see  her 彼女に会う為に来る、の口語表現) を、彼女に会いに来る、と一体として訳すのに幾らか似ています。


I saw her to wish her a  happy  birthday/wish  a  happy birthday to her.

 彼女の幸せな誕生日を祈る為に私は彼女に会った。

この文を否定文にして

I din't see her to wish her a  happy  birthday/wish  a  happy birthday to her.

を、彼女の幸せな誕生日を祈る為に私は彼女に会わなかった、と自動的に訳してしまうと日本語としておかしくなります。


*<Bする為にAする>の英語の否定文は、<Bする為にAしない>と和訳するのでは無く、<AしてBしようとしない>と訳すのがどうやらコツの様です。

動詞+to 不定詞の文は、肯定文であっても、〜する為に〜する、と訳すのでは無く、〜して〜しようとする、と和訳するのが一番にも思えます。これで目的の意志を十分に表現出来ます。



*実は I din't see her to wish her a  happy  birthday/wish  a  happy birthday to her. は、

 私は彼女の幸せな誕生日を祈る為に私は彼女に会ったのではない(別の理由で会った)とも解釈できなくもありません。

→ I did see her not for wishing her a  happy  birthday/wish  a  happy birthday to her, but for another reason. とでも書き換えられそうです。


*<動詞 + to 不定詞の固まり全体>の意味を  not  で否定する、との構造ですが、ここにも英語の表現型の曖昧性を見ます。文法的には複数の意味に解釈出来る訳です。


*前後の意味合い  context  でその文章の意味を把握してくれなどと求める言語は、元々完成度の低い未分化な幼稚な言語、或いは言葉同士の厳密な対応関係、縛りの崩れた結果の言語と言えます。英語、特に日常に利用される表現にはその傾向は確かに存在すると感じます。native であれば一意に理解出来る慣用用法がありますが、 non  native  には多義に取れ迷う表現が多々あると長年英語に接してきた塾長は感じます。使われる単語から易しい英語だろうと分かっても  non  native  には意味が掴めないわけです。特に否定表現には  non  native  が煙に巻かれてしまう表現は多いですね。字義通りに解釈しても意味が不明で、受験参考書の<なんとかの公式>で一応分かった気持ちになるが喉元過ぎればすぐに忘れてしまう、などの毎度の悲喜劇?が繰り返されます。


*これは実際日本語にも当てはまり、個々の文章が不完全で何を言っているのか意味が曖昧であっても前後の関係から言いたいことが浮上するとのシーンは日常的に頻発します。文意を明確にして語ろうとの強い意識が無ければたちまち言葉は曖昧化してしまうことが分かります。明確性の質の低い文が十把一絡げの挙げ句やっと言う事が伝えられることになりますが、個々の文を−口語であれ書き言葉であれ−出来るだけ簡潔明確なものとする意識が大切でしょう。



*自分が不吉な存在、関わった他人を不幸にする悪魔体質?の人間なので、私は彼女の幸せを考えて彼女に会わなかった、との解釈も文法的には成立します。


 そうならば、

In  order  to  wish  her  a  happy birthday, I  decided  not  to  see  her.

I  decided  not  to  see  her  so  as  to wish  her  a  happy  birthday.

 彼女の幸せな誕生日を願うために、私は彼女に会わないことにした。


或いは

I  didn't  dare  to  see  her  as/ because  I  wished  her a  happy  birthday.

 彼女の幸せな誕生日を願いたかったので私は敢えて彼女に会わなかった。


 などど明確に記述することも出来ます。